① 27大学 試験形式の横断比較
| 大学 | 時間 | 英語配点(学科比) | 大問構成 | 記述・英作文 | 読解量の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 順天堂 | 80分 | 200点/500点(40%) | 長文4題+自由英作文 | 自由英作文150〜250語 | 約3,000〜3,400語 |
| 東京慈恵会医科 | 60分 | 100点/400点(25%) | 長文3題のみ・設問も全て英語 | テーマ英作文 約100語(長文内) | 非公表(2023年度以降増加) |
| 日本医科 | 90分 | 300点/1,000点(30%) | 超長文1本+知識+自由英作文 | 内容説明・要約+英作文100〜150語 | 超長文 約1,850〜2,200語 |
| 昭和医科 | 約65〜70分※ | 100点/400点(25%) | 空所補充1題+長文2題 | 和訳・説明・100字要約 | 長文2題 |
| 東京医科 | 60分 | 100点/400点(25%) | 知識2題+長文2題 | 2026年度は全問マーク | 約1,700語(2025年度) |
| 国際医療福祉 | 80分 | 200点/600点(33%) | 知識3題+長文2題(計約43〜46問) | なし(全問マーク) | 700〜900語×2題+誤文指摘長文 |
| 東邦 | 90分 | 150点/450点(33%) | 長文4題+知識2題(約70問) | なし(全問マーク) | 700〜900語×4題 |
| 埼玉医科 | 70分 | 100点/400点(25%) | 文法1題+長文3題(40問) | なし(全問4択マーク) | 長文3題(会話文・図表含む年あり) |
| 慶應義塾 | 90分 | 150点/500点(30%) | 長文2題(2026年度〜) | 和訳・英訳・説明+英作文80語(長文内) | 総語数 約1,550〜1,900語 |
| 東京女子医科 | 90分※ | 150点/400点(37.5%)※ | 従来:読解・図表・会話文4題 | 和訳・テーマ英作文25〜30語 | —(2027年度から新形式) |
| 聖マリアンナ医科 | 90分 | 100点/400点(25%) | 長文2題+ポスター形式1題 | 内容説明の記述あり | — |
| 杏林 | 60分 | 100点/350点(29%) | 知識・整序3題+長文2題 | なし(全問マーク) | 300〜400語×2題 |
| 帝京 | 60分 | 100点(唯一の必須科目) | 4題(試験日により構成変動) | 説明・和訳の記述が出る年あり | — |
| 北里 | 70分 | 150点/500点(30%) | 6〜7題(文法系+読解+会話) | なし(全問マーク) | — |
| 獨協医科 | 60分 | 100点/400点(25%) | 長文2題+文法2題 | なし(マーク・得点は標準化) | 問題冊子20ページ超 |
| 岩手医科 | 英数あわせて120分 | 100点/350点(29%) | 7題 | なし(オールマーク) | — |
| 東北医科薬科 | 70分 | 100点/400点(25%) | 読解2題+文法2題 | なし(全問マーク) | 700〜900語×2題(医系) |
| 東海 | 70分 | 100点/300点(33%) | 8題(形式のフルコース) | 和訳・英訳4問 | — |
| 日本 | 1次60分+2次60分 | 1次100点/400点+2次60点 | 1次7〜8題(全学共通)/2次長文3題 | 2次は英問英答マーク主体 | 2次600〜700語×3題(医系) |
| 愛知医科 | 80分 | 150点/500点(30%) | 7題 | なし(全問マーク) | — |
| 藤田医科 | 90分 | 200点/600点(33%) | マーク4題+記述2題 | 説明記述+和文英訳(基準点あり) | — |
| 関西医科 | 80分 | 150点/500点(30%) | 3題 | 記述中心+自由英作文100語 | 900〜950語×2題 |
| 近畿 | 60分 | 100点/400点(25%) | A〜H(語彙文法+長文) | なし(全問マーク・英問英答・語注なし) | 最長1,000語級を含む |
| 兵庫医科 | 90分 | 150点/650点(23%) | 長文3題+和文英作文1題 | 全問記述式 | — |
| 川崎医科 | 80分 | 100点/350点(29%) | 知識1題+長文2題 | なし(オールマーク) | 800〜1,000語×2題 |
| 福岡 | 70分 | 100点/400点(25%) | 5題(発音・アクセント含む) | 和訳のみ記述 | 私立医で最少級 |
| 久留米 | 90分 | 100点/400点(25%) | 6題(マーク5+記述1) | 第6問要約(日→英30語・英→日50字) | 400〜600語×2題 |
※昭和医科は英語+選択科目を140分、岩手医科は英語+数学を120分ひと続きで解く独自形式のため、英語に充てる時間は自己配分。東京女子医科は2027年度から英語が60分100点→90分150点へ拡大予定。各大学の詳細は大学名のリンク先で解説しています。
この表だけでも見えることがあります。私立医学部の英語は、「書く医学部」(慶應・慈恵・順天堂・日医・昭和・兵庫医科・関西医科・藤田・聖マリアンナ・東海・福岡・久留米・帝京※)と「マークの医学部」(東邦・国際医療福祉・埼玉・東京医科・杏林・北里・獨協・岩手・愛知・東北医科薬科・川崎医科・近畿・日大1次)に、きれいに二分されるのです。併願校を組むとき、この2グループをまたぐなら記述対策とマーク処理速度の両方が要る——という判断が、この1枚から下せます(※帝京は年により記述あり)。また英語配点の学科比は23%から40%まで開きがあり、順天堂(40%)・女子医(2027年度から37.5%)・東海・藤田・東邦・国際医療福祉(33%)は「英語で決まる」度合いが特に高い大学です。
② 合格最低点 4年推移マトリクス — ボーダーには「型」がある
| 大学(基準) | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 型 |
|---|---|---|---|---|---|
| 順天堂(一次500点) | 62.8% | 65.6% | 67.6% | 70.2% | 上昇型 |
| 東邦(※基準変動あり) | — | 65.3% | 71.0% | 75.1% | 上昇型 |
| 東京慈恵会医科(一次400点) | 51.8% | 49.5% | 49.0% | 47.0% | 低下型(難化) |
| 埼玉医科・前期(一次400点) | — | 61.3% | 57.3% | 70.0% | 乱高下型 |
| 東京医科(一次400点) | 68.3% | 60.0% | 67.5% | 65.3% | 変動→安定型 |
| 昭和医科・I期(一次400点) | 57.5% | 57.8% | 60.0% | 58.0% | 安定型 |
| 日本医科 | 非公表(予備校推定:60〜65%) | — | |||
| 国際医療福祉 | 非公表(合格者平均:2024年度69.0%→2025年度65.3%) | — | |||
※東邦は2023・2024年度が一次400点満点、2025年度が500点満点での公表値のため、得点率での比較。東京医科は2026年度も公表済み(一次65.5%)。出典・年度基準の詳細は各大学ページ参照。
その他19大学の直近推移(2023〜2026年度・得点率)
| 大学(基準) | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 | 型 |
|---|---|---|---|---|---|
| 慶應義塾(一次500点) | 63.0% | 63.8% | 56.0% | 59.0%※ | 乱高下型 |
| 川崎医科(一次350点) | 58.9% | 63.9% | 73.9% | 53.8% | 乱高下型(振幅20pt) |
| 福岡(400点) | 62.5% | 67.3% | 70.3% | 70.3%※ | 上昇型 |
| 岩手医科(一次350点) | 61.7% | 62.6% | 64.6% | — | 上昇型 |
| 藤田医科(600点) | 51.5% | 55.7% | 56.5% | — | 上昇型 |
| 北里(500点) | 54.6% | 62.4% | 54.0% | — | 往復型(8pt幅) |
| 兵庫医科(650点・一般A) | 65.7% | 61.1% | 59.1% | 64.2% | 隔年振動型 |
| 愛知医科(500点) | 50.2% | 57.6% | 52.2% | — | 変動型(5〜6割) |
| 近畿(前期400点) | 53.3% | 62.5% | 62.8% | 62.0% | 段差→安定型 |
| 関西医科(前期) | 63.5% | 67.3% | 61.0% | 59.2%※ | 変動型(配点変更あり) |
| 久留米(一次400点) | 56.5% | 58.5% | 2025年度から非公表化 | 安定→非公表 | |
| 東京女子医科(400点) | — | — | 50.8% | — | —(2027年度から配点変更) |
※慶應2026・関西医科2026は公式発表前の読み取り値・塾経由情報、福岡2026は公式PDF読み取り値。「—」は未公表または本ページ未収載。非公表の大学:東海(素点想定 英語70〜75点)、杏林(推定は6割台〜75%で分析元により割れる)、聖マリアンナ(推定70〜75%)、東北医科薬科(一次合格者平均73.7%・2025年度)、日本(1次は標準化・合格者は85%前後で並ぶ)、獨協医科(標準化採点)、帝京。
ボーダーは大学ごとに「性格」が違います。上昇型(順天堂・東邦・福岡・岩手・藤田)は年々高得点勝負になっており、数年前の合格体験記の得点感覚は当てになりません。低下型(慈恵)は問題側の難化のサインで、低いボーダーに安心するのは逆に危険。乱高下型(埼玉医科・川崎医科・慶應・北里)はボーダー予測そのものが無意味で、「取れる問題を落とさない精度」だけが保険になります。とりわけ川崎医科は直近4年で53.8%⇄73.9%と20ポイント動いており、私立医学部で最も振幅の大きいボーダーです。安定型(昭和・東京医科・近畿)は目標設定が最もしやすい大学です。
③ 大学別 目標得点率×時間配分モデル
ここからが本ページの核です。「学科全体でボーダーを超えるために、英語で何%取り、それを大問ごとにどう組み立てるか」を、大学ごとにモデル化しました。数値は公表データ(ボーダー・配点・大問構成)から英語カルテが逆算した推奨値であり、公式発表ではありません(算出の考え方)。英語を得点源にする受験生は各目標に+5〜10%を上乗せしてください。
順天堂大学 — 英語で稼ぐ大学の代表格
英語の目標 75%(得点源なら80%+)| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 長文4題(マーク) | 55〜60分(1題13〜15分) | 80% | 設問は標準。速く読み切れば取れる。ここが得点源 |
| 自由英作文(150〜250語) | 20〜25分 | 65〜70% | 型の事前準備で部分点を安定させる |
配点の40%が英語。英語で80%取ると学科全体に+3.2%の貯金ができ、数学・理科の失点を吸収できる。
東京慈恵会医科大学 — 「半分ちょっと」を守り切る我慢の試験
英語の目標 60%(55%が最低ライン)| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 長文3題・客観設問 | 各13〜15分×3 | 60〜65% | 紛らわしい選択肢で満点は狙えない。6割死守 |
| テーマ英作文(約100語・長文内) | 5〜7分 | 55〜60% | 完成度より完走。型で部分点を確保 |
1題20分厳守が絶対条件。20分超過した大問は途中でも次へ——「捨てる勇気」込みで60%設計。
日本医科大学 — 知識で満点、超長文で6割半の二段構え
英語の目標 65%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 知識問題(発音・語彙・正誤) | 10分 | 90%+ | 基本問題。ここの失点は致命傷 |
| 超長文(約2,000語)マーク設問 | 55〜60分 | 70% | 「すべて選べ」型に時間を奪われない |
| 同・記述設問(説明・要約) | 55〜60% | 部分点を拾う答案作法で確実に | |
| 自由英作文(100〜150語) | 15〜20分 | 60〜65% | 読解中に賛否をメモし、書き出しで止まらない |
「易しい知識問題で満点→マークで7割→記述は部分点」という傾斜配分が現実的。全パートで同じ得点率を狙うのは戦略ではない。
昭和医科大学 — 140分の設計力+部分点の拾い方
英語の目標 65%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 第1問 空所補充15問 | 10〜15分 | 80% | 基本〜標準。即答で通過し長文に時間を残す |
| 第2問 長文(長め) | 25〜28分 | 60〜65% | 和訳・説明・100字要約は部分点を確実に |
| 第3問 長文(短いが抽象的) | 20〜22分 | 55〜60% | 難しい年は深追いせず選択科目に時間を回す |
ボーダーが4年間58〜60%で安定している稀有な大学。「6割設計」が立てやすく、記述の部分点がそのまま合否を分ける。
東京医科大学 — 標準問題を落とさない精度勝負
英語の目標 70%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 知識問題(短文完成・整序) | 15分以内 | 85〜90% | 標準レベル。即答の精度がすべて |
| 長文(同意語句・内容一致) | 40〜45分 | 65〜70% | 独特の形式に過去問で習熟。手応えのなさに動揺しない |
難問が出ない分、ケアレスミス1つの重みが他大学より大きい。ミス由来の失点仕分けが最後の伸びしろ。
国際医療福祉大学 — 前半の即答が長文の持ち時間を作る
英語の目標 70%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 第1問 語彙・文法(約10問) | 10分 | 80〜85% | 語彙レベル高め。それでも即答で通過 |
| 第2問 整序(約5問) | 10分 | 70% | 和訳依存は誤答のもと。完答に固執しない |
| 第3問 誤文指摘(5問) | 15分 | 60〜70% | 最大の難所。粘りすぎ厳禁 |
| 第4・5問 長文(計23〜26問) | 各20〜23分 | 65〜70% | 選択肢8個の内容一致も。照合の作業量を見込む |
約43〜46問を80分で処理する物量戦。「解ける前半」に時間を使いすぎるのが典型的敗因。
東邦大学 — 75%でも安心できない高得点耐久戦
英語の目標 78%(80%で貯金)| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 知識2題(誤り指摘・英訳選択) | 10〜12分 | 85〜90% | ここで9割近く確保して長文の保険に |
| 長文4題(脚注なし・医系) | 各18分×4 | 75〜80% | 語彙で止まらない準備が前提。迷った問題は印で先へ |
1問80秒弱×約70問で見直し時間ゼロ。27大学中もっとも「語彙の貯金」がスコアに直結する試験のひとつ。
埼玉医科大学 — 乱高下ボーダーに備える精度の保険
英語の目標 72%(直近年度基準)| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 第1問 文法(4択) | 10分以内 | 85〜90% | 考える場所ではなく即答で通過する場所 |
| 第2〜4問 長文3題(内容真偽軸) | 各18〜20分 | 70% | 誤答の根拠(矛盾/記述なし/言い過ぎ)を言語化して消す |
ボーダーが1年で13pt動く大学。「6割で足りた年」を基準にすると翌年に討ち死にする。目標は常に直近の高い方に合わせる。
慶應義塾大学 — 「記述の物量」を90分で書き切る
英語の目標 70%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 長文2題(和訳・英訳・説明+客観) | 各40分前後 | 70% | 英文自体は標準。記述を「書き切る」処理速度が本体 |
| 統合型英作文(80語・長文内) | 8〜10分 | 65% | 型で完走。白紙が最大の失点 |
採点は厳格(指示語の中身・日本語の質まで見られる)。答案の完成度で数点動く前提で、記述練習は添削込みで。
東京女子医科大学 — 2027年度から「英語で決まる医学部」へ
英語の目標 65%(新形式初年度は安全マージン込み)| パート(従来形式ベース) | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 脱文挿入・語句補充系 | 各10〜12分 | 70% | 指示語・接続表現の照合を機械的に |
| 図表・グラフ読解/会話文 | 計25分前後 | 65% | 図表のタイトル・軸・単位を先に10秒で確認 |
| 和訳・テーマ英作文(25〜30語) | 15分前後 | 65% | 英作文は仕込んだ型に流し込むだけの状態へ |
配点が100→150点・比重25%→37.5%へ急拡大し、英語の1点の価値が私立医で最重量級に。新形式の実物は2027年度が初年度のため、要項と当日の柔軟性を最優先に。
聖マリアンナ医科大学 — 時間はある。記述の完成度で差がつく
英語の目標 72%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 長文2題(説明記述を含む) | 各30〜35分 | 70% | 目的→方法→結果→考察の4点整理がそのまま記述の設計図 |
| ポスター形式(空所にフレーズ) | 15分 | 80% | 文脈照合型。形式に慣れれば得点源 |
基準点(足切り)があり英語を捨てる戦略は不可。時間に余裕がある分、ラインは高めに出る。
杏林大学 — 易しくなった分だけ、落とせなくなった
英語の目標 75%(得点源なら80%+)| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 短文完成・整序・文整序系 | 20分前後 | 85% | 基礎〜標準。根拠を持って即答 |
| 長文2題(300〜400語) | 35分 | 70% | 迷った問題は印を付けて先へ。見直し5分を死守 |
2021年度に大幅易化して以降、標準問題の取り切り勝負。ラインは他科目の難易度に引きずられるため、英語は変動に左右されない水準を確保する。
帝京大学 — 唯一の必須科目。逃げられない100点
英語の目標 75点前後| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 長文読解(医療・教養系) | 25分 | 70% | 多義語(tax=負担をかける 等)の言い換えに注意 |
| 短め読解・コロケーション空所 | 10分 | 90% | 満点を狙うパート |
| 長文(内容一致中心) | 18分 | 70% | 設問先読みの検索型読解で |
| 文法・整序(発音が出る年も) | 残り | 85% | 標準問題集レベル。記述が出る年への備えも |
選択科目より英語がやや難しめに作られる構造。複数日受験は「難しい日を引く保険」としてそのまま機能する。
北里大学 — 往復するボーダーに「6割強」で構える
英語の目標 65%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 文法系の大問群 | 前半20分 | 85% | 1問30秒ペースで回収 |
| 長文・会話文の読解群 | 45分強 | 65% | 内容真偽は消去法(矛盾/記述なし/言い過ぎ)で切る |
「5割台で受かる年」を基準にすると易化年に足をすくわれる。易しい年ほど取りこぼしが命取り。
獨協医科大学 — 20ページ超の物量を、順番戦略でさばく
英語の目標 素点7割弱(標準化のため相対勝負)| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 第3・4問 文法(先に着手) | 15分前後 | 85% | 取り組みやすい方から回収するのが定石 |
| 第1・2問 長文2題 | 40分強 | 60〜65% | 設問先読み→該当段落特定→周辺精読。60秒迷ったら先へ |
標準化される試験では「皆が落とす難問を捨てる」判断は損にならない。速さ×正確さの相対勝負。
岩手医科大学 — 英数120分連続。時間設計そのものが試験
英語の目標 68%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 英語全体(うち文法系) | 55〜60分(文法15分) | 85% | 1問30秒ペースで先に回収 |
| 同(長文群) | 40分強 | 65% | 内容一致中心。標準レベルを確実に |
切り替え時刻を試験前に決め、当日は機械的に守る。過去問は必ず英数セット・120分通しで。
東北医科薬科大学 — 医系長文×精度。平均73.7%の世界
英語の目標 得意なら80%/他教科重視なら65%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 第3・4問 文法系(誤文訂正・整序) | 15〜20分 | 80% | 先に回収。誤文訂正は文法+文脈の複合で難度高め |
| 第1・2問 医系長文(700〜900語) | 各22〜25分 | 70% | 医系語彙の貯金が読速に直結 |
標準問題中心の「ミスができない」試験。形式のマイナーチェンジ史があり、去年と同じ形式を前提にしない。
東海大学 — 8題のフルコースを70分で完走する
英語の目標 75%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 短文完成・同意表現・整序等の知識系 | 25〜30分 | 85% | 1問30秒ペース。ここの速さが記述の持ち時間を作る |
| 長文・会話文・グラフ問題 | 20分 | 70% | 毎年同型の図表問題は過去問習熟がそのまま得点 |
| 和訳・英訳(記述4問) | 15分前後 | 65% | 2025年度に難化。差がつく本丸 |
2日間受験で高得点日が自動採用(標準化採点)。両日受験は純粋な保険として機能する。
日本大学 — 1次は85%の精度勝負、2次は医系長文
英語の目標 1次85%/2次70%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 1次(易問・文法・会話・長文) | 60分 | 85〜90% | 合格者は85%前後で並ぶ。ミスの数の勝負 |
| 2次(医系長文3題・英問英答) | 1題20分 | 70% | 医療語彙が本格的に問われる。旧A方式過去問が最良の演習 |
1次と2次で求められる力が別物。「二重対策」が攻略の核心で、1次対策だけで臨むと2次で止まる。
愛知医科大学 — 完答不要。捨てる判断の速さで勝つ
英語の目標 65%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 文法・語法系(前半) | 20〜25分 | 80% | 1問30秒以内。2026年度に完成した新形式は「文脈での運用」重視 |
| 長文群 | 50分強 | 60% | 前後1〜2文で決まる空所から埋め、段落全体理解が要る問題は後回し |
問題量が多く完答は前提にない。解ける問題の見極めと、飛ばした問題のマークずれ管理が事故防止の要。
藤田医科大学 — 配点200点+基準点。マークを固めて記述で上積み
英語の目標 65%(配点最大科目で6割強〜7割)| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| マーク第1〜2問(短文完成・整序) | 15分前後 | 85% | 基準点の土台。確実に固める |
| マーク長文2題 | 35〜40分 | 65% | 記述に入る前にマークずれ点検30秒 |
| 説明記述+和文英訳 | 各15分 | 60% | 要素メモ→文章化の二段階で部分点を確実に |
基準点未達は合計点にかかわらず不合格になり得る。マークの事故がそのまま不合格につながる試験。
関西医科大学 — 読ませて、選ばせて、最後に100語書かせる
英語の目標 65%(苦手でも50%死守/得点源なら75%)| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 第1問 脱文挿入・内容真偽(記述) | 20〜25分 | 65% | 指示語・接続表現と論理の切れ目を照合 |
| 第2問 長文(900〜950語級) | 30分前後 | 65% | 記述・マーク混合。なんとなく選ぶ余地なし |
| 第3問 自由英作文(100語) | 20分 | 60〜65% | 開始時刻(例:55分後)を決めて機械的に移る |
英作文は白紙と部分点の差が最大の設問。読解が押しても英作文の時間を死守する。
近畿大学 — 語注なし・英問英答。「英語のまま」処理する
英語の目標 70%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| A〜C 語彙・文法(約15問) | 15分 | 70% | 医療単語を含む高水準語彙。深追いせず即断 |
| D〜H 長文読解(英問英答) | 40分強 | 70% | 根拠を英語のまま照合。日本語に訳して考える癖は時間と精度を失う |
2024年度に数学易化で最低点が37点跳ねた大学。数学で差がつかない分、英語の出来がそのまま合否の差になる。
兵庫医科大学 — 全問記述。「書き切れなかった」が最大の失点源
英語の目標 65%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 長文3題(和訳・説明・整序) | 各20〜22分 | 65% | 「指示内容を具体的に」条件つき和訳。要素メモ→文章化で |
| 和文英作文 | 15〜20分 | 60% | 直訳せず「正確に書ける型」に言い換えてから書く |
マーク対策だけで来た受験生をふるい落とす設計。英語資格で出願する一般選抜B(英検2級等)も別途ある。
川崎医科大学 — 乱高下ボーダーには「9割設計」しか保険がない
英語の目標 得点源なら90%/苦手でも70%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 第1問 語彙・文法の知識系 | 15分以内 | 90% | 満点を取りに行く場所 |
| 長文2題(800〜1,000語) | 各28〜30分 | 85% | 設問は標準でも本文語彙はアカデミック寄り。テーマ語の貯金が生命線 |
「易しいから7割弱で通る」と構えた受験生が73.9%の年(2025年度)に落ちた。ボーダー予想に賭けず、高い年でも通る水準を最初から狙う。
福岡大学 — 分量最少級。だから8割勝負になる
英語の目標 80%| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 文法4択・発音・整序(マーク) | 25分前後 | 80% | 整序は4問中3問で上出来。発音は事前の音の習慣だけが対策 |
| 長文読解(内容一致) | 25分 | 80% | 10択から4つ選ぶ年も。根拠を持って選ぶ |
| 第1問 英文和訳(記述) | 15分+見直し5分 | 90% | 複雑な構文は少ない。満点を狙う大問 |
文法4択は「適切/不適切」の指示が年度で入れ替わる。設問指示の二度読みが逆選び事故を消す。
久留米大学 — 形式固定×要約。準備した者から順に受かる
英語の目標 70%(合格者平均と同水準)| パート | 時間配分 | 目標得点率 | 戦い方 |
|---|---|---|---|
| 第1〜5問 マーク(文法・不要文・整序・長文2) | 60分前後 | 70% | 2020年度以降ほぼ固定の形式。過去問がそのまま設計図 |
| 第6問 要約(日→英30語+英→日50字) | 20分 | 65% | 要素を選んで捨てる編集問題。自己流答案は添削で矯正 |
時間に余裕がある試験。見直し10分でマークずれと要約の分量点検を。「和訳・英訳が出る」という旧情報に注意(2020年度に廃止済み)。
④ このモデルの算出の考え方(と限界)
大問別の目標得点率と時間配分は、次の手順で導いています。まず各大学の学科ボーダー(公表値または予備校推定)を起点に、英語で確保したい得点率を「ボーダー+余裕分」として設定します。次にそれを、各大問の難易度と配点構成(複数の医学部専門予備校の公開分析を横断照合したもの)に応じて傾斜配分します。原則はシンプルで、「易しいパートで満点近くを確保し、難しいパートは部分点で守る」——全パートに同じ得点率を求めるモデルは実戦では機能しないからです。時間配分は各予備校の推奨値と設問数・読解量から中央値的なレンジを取りました。
限界も明記します。これは公式データではなく編集部の推奨モデルです。ボーダーは毎年動き、大問構成も変わります(実際、東京医科は2026年度に和訳が消えました)。数値は「初期設定」として使い、過去問演習での自分の実測値で上書きしていってください。モデルと実測のズレこそが、あなた専用の対策リストです。
⑤ 授業・塾内配布でのご利用について
本ページの表・データは、出典明記のうえでご利用いただけます
塾・予備校・学校の授業スライド、塾内配布プリント、進路指導資料への転載・引用を歓迎します。その際は出典として「英語カルテ(eigokarte.com)」の表記と、ウェブ上でのご利用の場合は本ページへのリンクをお願いします。データは入試結果の公表にあわせて更新するため、リンクしておくと常に最新版を参照できます。
改変したうえで当サイトの名を出典に残す利用、および商用の再販はご遠慮ください。ご相談は info@eigokarte.com まで。
目標得点率が決まったら、
次は「その形式で解く」練習です
英語カルテの実戦形式問題は、各大学の大問構成・時間・設問形式を再現したオリジナル教材です。
過去問を直前期の実力測定用に温存したい方の「もう1回分」に。
※形式・配点は大学公式および大手受験情報サイトの公開情報、合格最低点は大学公表値(非公表校は予備校推定と明記)、大問別の目標得点率・時間配分は上記④の方法による英語カルテの推奨モデルです。数値は2026年度入試までの情報に基づき、入試結果の公表にあわせて更新します。推薦・総合型・英検利用・地域枠の横断データは推薦・英検・地域枠データベースにまとめています。受験にあたっては必ず最新の募集要項・過去問をご確認ください。(最終更新:2026年8月/27大学に拡張)