Data & Strategy

私立医学部 英語
目標得点と時間配分データベース

私立医学部27大学の英語入試を、同じ物差しで横に並べました。授業・塾内配布にもお使いいただけます。

27大学
全私立医学部を横断比較
4〜5年分
合格最低点の推移
47〜75%
大学で3割近く違うボーダー
「英語は何割取ればいいのか」「どの大問に何分使うべきか」——受験生が一番知りたいこの2つに、大学別のページを読み歩かなくても答えられるよう、私立医学部27大学の横断データを1ページに集約しました。形式・ボーダーは公開情報の横断照合、大問別の目標得点率と時間配分は、ボーダー実績と配点構成から逆算した英語カルテの推奨モデルです(算出の考え方はページ末尾に明記)。同じ「私立医学部の英語」でも、合格ラインは47%から75%まで、実に3割近く違います。まず自分の志望校が「どの勝負」なのかを知ることから始めてください。

① 27大学 試験形式の横断比較

大学時間英語配点(学科比)大問構成記述・英作文読解量の目安
順天堂80分200点/500点(40%)長文4題+自由英作文自由英作文150〜250語約3,000〜3,400語
東京慈恵会医科60分100点/400点(25%)長文3題のみ・設問も全て英語テーマ英作文 約100語(長文内)非公表(2023年度以降増加)
日本医科90分300点/1,000点(30%)超長文1本+知識+自由英作文内容説明・要約+英作文100〜150語超長文 約1,850〜2,200語
昭和医科約65〜70分※100点/400点(25%)空所補充1題+長文2題和訳・説明・100字要約長文2題
東京医科60分100点/400点(25%)知識2題+長文2題2026年度は全問マーク約1,700語(2025年度)
国際医療福祉80分200点/600点(33%)知識3題+長文2題(計約43〜46問)なし(全問マーク)700〜900語×2題+誤文指摘長文
東邦90分150点/450点(33%)長文4題+知識2題(約70問)なし(全問マーク)700〜900語×4題
埼玉医科70分100点/400点(25%)文法1題+長文3題(40問)なし(全問4択マーク)長文3題(会話文・図表含む年あり)
慶應義塾90分150点/500点(30%)長文2題(2026年度〜)和訳・英訳・説明+英作文80語(長文内)総語数 約1,550〜1,900語
東京女子医科90分※150点/400点(37.5%)※従来:読解・図表・会話文4題和訳・テーマ英作文25〜30語—(2027年度から新形式)
聖マリアンナ医科90分100点/400点(25%)長文2題+ポスター形式1題内容説明の記述あり
杏林60分100点/350点(29%)知識・整序3題+長文2題なし(全問マーク)300〜400語×2題
帝京60分100点(唯一の必須科目)4題(試験日により構成変動)説明・和訳の記述が出る年あり
北里70分150点/500点(30%)6〜7題(文法系+読解+会話)なし(全問マーク)
獨協医科60分100点/400点(25%)長文2題+文法2題なし(マーク・得点は標準化)問題冊子20ページ超
岩手医科英数あわせて120分100点/350点(29%)7題なし(オールマーク)
東北医科薬科70分100点/400点(25%)読解2題+文法2題なし(全問マーク)700〜900語×2題(医系)
東海70分100点/300点(33%)8題(形式のフルコース)和訳・英訳4問
日本1次60分+2次60分1次100点/400点+2次60点1次7〜8題(全学共通)/2次長文3題2次は英問英答マーク主体2次600〜700語×3題(医系)
愛知医科80分150点/500点(30%)7題なし(全問マーク)
藤田医科90分200点/600点(33%)マーク4題+記述2題説明記述+和文英訳(基準点あり)
関西医科80分150点/500点(30%)3題記述中心+自由英作文100語900〜950語×2題
近畿60分100点/400点(25%)A〜H(語彙文法+長文)なし(全問マーク・英問英答・語注なし)最長1,000語級を含む
兵庫医科90分150点/650点(23%)長文3題+和文英作文1題全問記述式
川崎医科80分100点/350点(29%)知識1題+長文2題なし(オールマーク)800〜1,000語×2題
福岡70分100点/400点(25%)5題(発音・アクセント含む)和訳のみ記述私立医で最少級
久留米90分100点/400点(25%)6題(マーク5+記述1)第6問要約(日→英30語・英→日50字)400〜600語×2題

※昭和医科は英語+選択科目を140分、岩手医科は英語+数学を120分ひと続きで解く独自形式のため、英語に充てる時間は自己配分。東京女子医科は2027年度から英語が60分100点→90分150点へ拡大予定。各大学の詳細は大学名のリンク先で解説しています。

この表だけでも見えることがあります。私立医学部の英語は、「書く医学部」(慶應・慈恵・順天堂・日医・昭和・兵庫医科・関西医科・藤田・聖マリアンナ・東海・福岡・久留米・帝京※)と「マークの医学部」(東邦・国際医療福祉・埼玉・東京医科・杏林・北里・獨協・岩手・愛知・東北医科薬科・川崎医科・近畿・日大1次)に、きれいに二分されるのです。併願校を組むとき、この2グループをまたぐなら記述対策とマーク処理速度の両方が要る——という判断が、この1枚から下せます(※帝京は年により記述あり)。また英語配点の学科比は23%から40%まで開きがあり、順天堂(40%)・女子医(2027年度から37.5%)・東海・藤田・東邦・国際医療福祉(33%)は「英語で決まる」度合いが特に高い大学です。

② 合格最低点 4年推移マトリクス — ボーダーには「型」がある

大学(基準)2022年度2023年度2024年度2025年度
順天堂(一次500点)62.8%65.6%67.6%70.2%上昇型
東邦(※基準変動あり)65.3%71.0%75.1%上昇型
東京慈恵会医科(一次400点)51.8%49.5%49.0%47.0%低下型(難化)
埼玉医科・前期(一次400点)61.3%57.3%70.0%乱高下型
東京医科(一次400点)68.3%60.0%67.5%65.3%変動→安定型
昭和医科・I期(一次400点)57.5%57.8%60.0%58.0%安定型
日本医科非公表(予備校推定:60〜65%)
国際医療福祉非公表(合格者平均:2024年度69.0%→2025年度65.3%)

※東邦は2023・2024年度が一次400点満点、2025年度が500点満点での公表値のため、得点率での比較。東京医科は2026年度も公表済み(一次65.5%)。出典・年度基準の詳細は各大学ページ参照。

その他19大学の直近推移(2023〜2026年度・得点率)

大学(基準)2023年度2024年度2025年度2026年度
慶應義塾(一次500点)63.0%63.8%56.0%59.0%※乱高下型
川崎医科(一次350点)58.9%63.9%73.9%53.8%乱高下型(振幅20pt)
福岡(400点)62.5%67.3%70.3%70.3%※上昇型
岩手医科(一次350点)61.7%62.6%64.6%上昇型
藤田医科(600点)51.5%55.7%56.5%上昇型
北里(500点)54.6%62.4%54.0%往復型(8pt幅)
兵庫医科(650点・一般A)65.7%61.1%59.1%64.2%隔年振動型
愛知医科(500点)50.2%57.6%52.2%変動型(5〜6割)
近畿(前期400点)53.3%62.5%62.8%62.0%段差→安定型
関西医科(前期)63.5%67.3%61.0%59.2%※変動型(配点変更あり)
久留米(一次400点)56.5%58.5%2025年度から非公表化安定→非公表
東京女子医科(400点)50.8%—(2027年度から配点変更)

※慶應2026・関西医科2026は公式発表前の読み取り値・塾経由情報、福岡2026は公式PDF読み取り値。「—」は未公表または本ページ未収載。非公表の大学:東海(素点想定 英語70〜75点)、杏林(推定は6割台〜75%で分析元により割れる)、聖マリアンナ(推定70〜75%)、東北医科薬科(一次合格者平均73.7%・2025年度)、日本(1次は標準化・合格者は85%前後で並ぶ)、獨協医科(標準化採点)、帝京。

ボーダーは大学ごとに「性格」が違います。上昇型(順天堂・東邦・福岡・岩手・藤田)は年々高得点勝負になっており、数年前の合格体験記の得点感覚は当てになりません。低下型(慈恵)は問題側の難化のサインで、低いボーダーに安心するのは逆に危険。乱高下型(埼玉医科・川崎医科・慶應・北里)はボーダー予測そのものが無意味で、「取れる問題を落とさない精度」だけが保険になります。とりわけ川崎医科は直近4年で53.8%⇄73.9%と20ポイント動いており、私立医学部で最も振幅の大きいボーダーです。安定型(昭和・東京医科・近畿)は目標設定が最もしやすい大学です。

③ 大学別 目標得点率×時間配分モデル

ここからが本ページの核です。「学科全体でボーダーを超えるために、英語で何%取り、それを大問ごとにどう組み立てるか」を、大学ごとにモデル化しました。数値は公表データ(ボーダー・配点・大問構成)から英語カルテが逆算した推奨値であり、公式発表ではありません(算出の考え方)。英語を得点源にする受験生は各目標に+5〜10%を上乗せしてください。

順天堂大学 — 英語で稼ぐ大学の代表格

80分・200点(学科の40%)|学科ボーダー70.2%(2025年度)

英語の目標 75%(得点源なら80%+)
パート時間配分目標得点率戦い方
長文4題(マーク)55〜60分(1題13〜15分)80%設問は標準。速く読み切れば取れる。ここが得点源
自由英作文(150〜250語)20〜25分65〜70%型の事前準備で部分点を安定させる

配点の40%が英語。英語で80%取ると学科全体に+3.2%の貯金ができ、数学・理科の失点を吸収できる。

東京慈恵会医科大学 — 「半分ちょっと」を守り切る我慢の試験

60分・100点(学科の25%)|学科ボーダー47.0%・一次通過目安55%

英語の目標 60%(55%が最低ライン)
パート時間配分目標得点率戦い方
長文3題・客観設問各13〜15分×360〜65%紛らわしい選択肢で満点は狙えない。6割死守
テーマ英作文(約100語・長文内)5〜7分55〜60%完成度より完走。型で部分点を確保

1題20分厳守が絶対条件。20分超過した大問は途中でも次へ——「捨てる勇気」込みで60%設計。

日本医科大学 — 知識で満点、超長文で6割半の二段構え

90分・300点(学科の30%)|ボーダー非公表(推定60〜65%)

英語の目標 65%
パート時間配分目標得点率戦い方
知識問題(発音・語彙・正誤)10分90%+基本問題。ここの失点は致命傷
超長文(約2,000語)マーク設問55〜60分70%「すべて選べ」型に時間を奪われない
同・記述設問(説明・要約)55〜60%部分点を拾う答案作法で確実に
自由英作文(100〜150語)15〜20分60〜65%読解中に賛否をメモし、書き出しで止まらない

「易しい知識問題で満点→マークで7割→記述は部分点」という傾斜配分が現実的。全パートで同じ得点率を狙うのは戦略ではない。

昭和医科大学 — 140分の設計力+部分点の拾い方

英語約65〜70分(選択科目と140分共有)・100点(学科の25%)|一次ボーダー58〜60%で安定

英語の目標 65%
パート時間配分目標得点率戦い方
第1問 空所補充15問10〜15分80%基本〜標準。即答で通過し長文に時間を残す
第2問 長文(長め)25〜28分60〜65%和訳・説明・100字要約は部分点を確実に
第3問 長文(短いが抽象的)20〜22分55〜60%難しい年は深追いせず選択科目に時間を回す

ボーダーが4年間58〜60%で安定している稀有な大学。「6割設計」が立てやすく、記述の部分点がそのまま合否を分ける。

東京医科大学 — 標準問題を落とさない精度勝負

60分・100点(学科の25%)|一次ボーダー65%前後(公式発表)

英語の目標 70%
パート時間配分目標得点率戦い方
知識問題(短文完成・整序)15分以内85〜90%標準レベル。即答の精度がすべて
長文(同意語句・内容一致)40〜45分65〜70%独特の形式に過去問で習熟。手応えのなさに動揺しない

難問が出ない分、ケアレスミス1つの重みが他大学より大きい。ミス由来の失点仕分けが最後の伸びしろ。

国際医療福祉大学 — 前半の即答が長文の持ち時間を作る

80分・200点(学科の33%)|ボーダー非公表(合格者平均65〜69%)

英語の目標 70%
パート時間配分目標得点率戦い方
第1問 語彙・文法(約10問)10分80〜85%語彙レベル高め。それでも即答で通過
第2問 整序(約5問)10分70%和訳依存は誤答のもと。完答に固執しない
第3問 誤文指摘(5問)15分60〜70%最大の難所。粘りすぎ厳禁
第4・5問 長文(計23〜26問)各20〜23分65〜70%選択肢8個の内容一致も。照合の作業量を見込む

約43〜46問を80分で処理する物量戦。「解ける前半」に時間を使いすぎるのが典型的敗因。

東邦大学 — 75%でも安心できない高得点耐久戦

90分・150点(学科の33%)|ボーダー75.1%(2025年度・3年で約10pt上昇)

英語の目標 78%(80%で貯金)
パート時間配分目標得点率戦い方
知識2題(誤り指摘・英訳選択)10〜12分85〜90%ここで9割近く確保して長文の保険に
長文4題(脚注なし・医系)各18分×475〜80%語彙で止まらない準備が前提。迷った問題は印で先へ

1問80秒弱×約70問で見直し時間ゼロ。27大学中もっとも「語彙の貯金」がスコアに直結する試験のひとつ。

埼玉医科大学 — 乱高下ボーダーに備える精度の保険

70分・100点(学科の25%)|一次ボーダー57〜70%(年度で激変・直近70.0%)

英語の目標 72%(直近年度基準)
パート時間配分目標得点率戦い方
第1問 文法(4択)10分以内85〜90%考える場所ではなく即答で通過する場所
第2〜4問 長文3題(内容真偽軸)各18〜20分70%誤答の根拠(矛盾/記述なし/言い過ぎ)を言語化して消す

ボーダーが1年で13pt動く大学。「6割で足りた年」を基準にすると翌年に討ち死にする。目標は常に直近の高い方に合わせる。

慶應義塾大学 — 「記述の物量」を90分で書き切る

90分・150点(学科の30%)|一次ボーダー56.0〜63.8%(年度で8pt変動)

英語の目標 70%
パート時間配分目標得点率戦い方
長文2題(和訳・英訳・説明+客観)各40分前後70%英文自体は標準。記述を「書き切る」処理速度が本体
統合型英作文(80語・長文内)8〜10分65%型で完走。白紙が最大の失点

採点は厳格(指示語の中身・日本語の質まで見られる)。答案の完成度で数点動く前提で、記述練習は添削込みで。

東京女子医科大学 — 2027年度から「英語で決まる医学部」へ

90分・150点(学科の37.5%)※2027年度から拡大|合格最低点50.8%(2025年度)

英語の目標 65%(新形式初年度は安全マージン込み)
パート(従来形式ベース)時間配分目標得点率戦い方
脱文挿入・語句補充系各10〜12分70%指示語・接続表現の照合を機械的に
図表・グラフ読解/会話文計25分前後65%図表のタイトル・軸・単位を先に10秒で確認
和訳・テーマ英作文(25〜30語)15分前後65%英作文は仕込んだ型に流し込むだけの状態へ

配点が100→150点・比重25%→37.5%へ急拡大し、英語の1点の価値が私立医で最重量級に。新形式の実物は2027年度が初年度のため、要項と当日の柔軟性を最優先に。

聖マリアンナ医科大学 — 時間はある。記述の完成度で差がつく

90分・100点(学科の25%)|最低点非公表(予備校推定70〜75%)・全科目に基準点あり

英語の目標 72%
パート時間配分目標得点率戦い方
長文2題(説明記述を含む)各30〜35分70%目的→方法→結果→考察の4点整理がそのまま記述の設計図
ポスター形式(空所にフレーズ)15分80%文脈照合型。形式に慣れれば得点源

基準点(足切り)があり英語を捨てる戦略は不可。時間に余裕がある分、ラインは高めに出る。

杏林大学 — 易しくなった分だけ、落とせなくなった

60分・100点(学科の29%)|最低点非公表(推定は6割台〜75%で割れる)

英語の目標 75%(得点源なら80%+)
パート時間配分目標得点率戦い方
短文完成・整序・文整序系20分前後85%基礎〜標準。根拠を持って即答
長文2題(300〜400語)35分70%迷った問題は印を付けて先へ。見直し5分を死守

2021年度に大幅易化して以降、標準問題の取り切り勝負。ラインは他科目の難易度に引きずられるため、英語は変動に左右されない水準を確保する。

帝京大学 — 唯一の必須科目。逃げられない100点

60分・100点(英語のみ必須・他は5科目から2選択)|試験日自由選択制・高得点日採用

英語の目標 75点前後
パート時間配分目標得点率戦い方
長文読解(医療・教養系)25分70%多義語(tax=負担をかける 等)の言い換えに注意
短め読解・コロケーション空所10分90%満点を狙うパート
長文(内容一致中心)18分70%設問先読みの検索型読解で
文法・整序(発音が出る年も)残り85%標準問題集レベル。記述が出る年への備えも

選択科目より英語がやや難しめに作られる構造。複数日受験は「難しい日を引く保険」としてそのまま機能する。

北里大学 — 往復するボーダーに「6割強」で構える

70分・150点(学科の30%)|最低点54.0⇄62.4%で往復(2023〜2025年度)

英語の目標 65%
パート時間配分目標得点率戦い方
文法系の大問群前半20分85%1問30秒ペースで回収
長文・会話文の読解群45分強65%内容真偽は消去法(矛盾/記述なし/言い過ぎ)で切る

「5割台で受かる年」を基準にすると易化年に足をすくわれる。易しい年ほど取りこぼしが命取り。

獨協医科大学 — 20ページ超の物量を、順番戦略でさばく

60分・100点(学科の25%)|得点は標準化評価・2026年度志願5,346名に急増

英語の目標 素点7割弱(標準化のため相対勝負)
パート時間配分目標得点率戦い方
第3・4問 文法(先に着手)15分前後85%取り組みやすい方から回収するのが定石
第1・2問 長文2題40分強60〜65%設問先読み→該当段落特定→周辺精読。60秒迷ったら先へ

標準化される試験では「皆が落とす難問を捨てる」判断は損にならない。速さ×正確さの相対勝負。

岩手医科大学 — 英数120分連続。時間設計そのものが試験

英語+数学あわせて120分・100点(学科の29%)|一次最低点64.6%(2025年度・3年連続上昇)

英語の目標 68%
パート時間配分目標得点率戦い方
英語全体(うち文法系)55〜60分(文法15分)85%1問30秒ペースで先に回収
同(長文群)40分強65%内容一致中心。標準レベルを確実に

切り替え時刻を試験前に決め、当日は機械的に守る。過去問は必ず英数セット・120分通しで。

東北医科薬科大学 — 医系長文×精度。平均73.7%の世界

70分・100点(学科の25%)|最低点非公表(一次合格者平均73.7%・2025年度)

英語の目標 得意なら80%/他教科重視なら65%
パート時間配分目標得点率戦い方
第3・4問 文法系(誤文訂正・整序)15〜20分80%先に回収。誤文訂正は文法+文脈の複合で難度高め
第1・2問 医系長文(700〜900語)各22〜25分70%医系語彙の貯金が読速に直結

標準問題中心の「ミスができない」試験。形式のマイナーチェンジ史があり、去年と同じ形式を前提にしない。

東海大学 — 8題のフルコースを70分で完走する

70分・100点(学科の33%)|最低点非公表(素点想定 英語70〜75点)・実質倍率23〜27倍

英語の目標 75%
パート時間配分目標得点率戦い方
短文完成・同意表現・整序等の知識系25〜30分85%1問30秒ペース。ここの速さが記述の持ち時間を作る
長文・会話文・グラフ問題20分70%毎年同型の図表問題は過去問習熟がそのまま得点
和訳・英訳(記述4問)15分前後65%2025年度に難化。差がつく本丸

2日間受験で高得点日が自動採用(標準化採点)。両日受験は純粋な保険として機能する。

日本大学 — 1次は85%の精度勝負、2次は医系長文

1次60分・100点(全学共通・標準化)+2次60分・60点(医学部独自)

英語の目標 1次85%/2次70%
パート時間配分目標得点率戦い方
1次(易問・文法・会話・長文)60分85〜90%合格者は85%前後で並ぶ。ミスの数の勝負
2次(医系長文3題・英問英答)1題20分70%医療語彙が本格的に問われる。旧A方式過去問が最良の演習

1次と2次で求められる力が別物。「二重対策」が攻略の核心で、1次対策だけで臨むと2次で止まる。

愛知医科大学 — 完答不要。捨てる判断の速さで勝つ

80分・150点(学科の30%)|最低点50.2〜57.6%(5〜6割レンジ)

英語の目標 65%
パート時間配分目標得点率戦い方
文法・語法系(前半)20〜25分80%1問30秒以内。2026年度に完成した新形式は「文脈での運用」重視
長文群50分強60%前後1〜2文で決まる空所から埋め、段落全体理解が要る問題は後回し

問題量が多く完答は前提にない。解ける問題の見極めと、飛ばした問題のマークずれ管理が事故防止の要。

藤田医科大学 — 配点200点+基準点。マークを固めて記述で上積み

90分・200点(学科の33%)|最低点56.5%(2025年度・3年連続上昇)・英数マークに基準点あり

英語の目標 65%(配点最大科目で6割強〜7割)
パート時間配分目標得点率戦い方
マーク第1〜2問(短文完成・整序)15分前後85%基準点の土台。確実に固める
マーク長文2題35〜40分65%記述に入る前にマークずれ点検30秒
説明記述+和文英訳各15分60%要素メモ→文章化の二段階で部分点を確実に

基準点未達は合計点にかかわらず不合格になり得る。マークの事故がそのまま不合格につながる試験。

関西医科大学 — 読ませて、選ばせて、最後に100語書かせる

80分・150点(学科の30%)|最低点61.0%(2025年度)・2023年度に形式大改革

英語の目標 65%(苦手でも50%死守/得点源なら75%)
パート時間配分目標得点率戦い方
第1問 脱文挿入・内容真偽(記述)20〜25分65%指示語・接続表現と論理の切れ目を照合
第2問 長文(900〜950語級)30分前後65%記述・マーク混合。なんとなく選ぶ余地なし
第3問 自由英作文(100語)20分60〜65%開始時刻(例:55分後)を決めて機械的に移る

英作文は白紙と部分点の差が最大の設問。読解が押しても英作文の時間を死守する。

近畿大学 — 語注なし・英問英答。「英語のまま」処理する

60分・100点(学科の25%)|最低点62〜63%帯で安定(2024〜2026年度)

英語の目標 70%
パート時間配分目標得点率戦い方
A〜C 語彙・文法(約15問)15分70%医療単語を含む高水準語彙。深追いせず即断
D〜H 長文読解(英問英答)40分強70%根拠を英語のまま照合。日本語に訳して考える癖は時間と精度を失う

2024年度に数学易化で最低点が37点跳ねた大学。数学で差がつかない分、英語の出来がそのまま合否の差になる。

兵庫医科大学 — 全問記述。「書き切れなかった」が最大の失点源

90分・150点(学科の23%・一般A)|最低点59.1〜65.7%(60%前後を軸に隔年で揺れる)

英語の目標 65%
パート時間配分目標得点率戦い方
長文3題(和訳・説明・整序)各20〜22分65%「指示内容を具体的に」条件つき和訳。要素メモ→文章化で
和文英作文15〜20分60%直訳せず「正確に書ける型」に言い換えてから書く

マーク対策だけで来た受験生をふるい落とす設計。英語資格で出願する一般選抜B(英検2級等)も別途ある。

川崎医科大学 — 乱高下ボーダーには「9割設計」しか保険がない

80分・100点(学科の29%)|一次ボーダー53.8〜73.9%(直近4年で振幅20pt・私立医最大)

英語の目標 得点源なら90%/苦手でも70%
パート時間配分目標得点率戦い方
第1問 語彙・文法の知識系15分以内90%満点を取りに行く場所
長文2題(800〜1,000語)各28〜30分85%設問は標準でも本文語彙はアカデミック寄り。テーマ語の貯金が生命線

「易しいから7割弱で通る」と構えた受験生が73.9%の年(2025年度)に落ちた。ボーダー予想に賭けず、高い年でも通る水準を最初から狙う。

福岡大学 — 分量最少級。だから8割勝負になる

70分・100点(学科の25%)|最低点70.3%(2025・2026年度)・6年で246→281点へ上昇

英語の目標 80%
パート時間配分目標得点率戦い方
文法4択・発音・整序(マーク)25分前後80%整序は4問中3問で上出来。発音は事前の音の習慣だけが対策
長文読解(内容一致)25分80%10択から4つ選ぶ年も。根拠を持って選ぶ
第1問 英文和訳(記述)15分+見直し5分90%複雑な構文は少ない。満点を狙う大問

文法4択は「適切/不適切」の指示が年度で入れ替わる。設問指示の二度読みが逆選び事故を消す。

久留米大学 — 形式固定×要約。準備した者から順に受かる

90分・100点(学科の25%)|一次最低点58.5%(2024年度・以降非公表)・英語の合格者平均70.6点(2025年度)

英語の目標 70%(合格者平均と同水準)
パート時間配分目標得点率戦い方
第1〜5問 マーク(文法・不要文・整序・長文2)60分前後70%2020年度以降ほぼ固定の形式。過去問がそのまま設計図
第6問 要約(日→英30語+英→日50字)20分65%要素を選んで捨てる編集問題。自己流答案は添削で矯正

時間に余裕がある試験。見直し10分でマークずれと要約の分量点検を。「和訳・英訳が出る」という旧情報に注意(2020年度に廃止済み)。

④ このモデルの算出の考え方(と限界)

大問別の目標得点率と時間配分は、次の手順で導いています。まず各大学の学科ボーダー(公表値または予備校推定)を起点に、英語で確保したい得点率を「ボーダー+余裕分」として設定します。次にそれを、各大問の難易度と配点構成(複数の医学部専門予備校の公開分析を横断照合したもの)に応じて傾斜配分します。原則はシンプルで、「易しいパートで満点近くを確保し、難しいパートは部分点で守る」——全パートに同じ得点率を求めるモデルは実戦では機能しないからです。時間配分は各予備校の推奨値と設問数・読解量から中央値的なレンジを取りました。

限界も明記します。これは公式データではなく編集部の推奨モデルです。ボーダーは毎年動き、大問構成も変わります(実際、東京医科は2026年度に和訳が消えました)。数値は「初期設定」として使い、過去問演習での自分の実測値で上書きしていってください。モデルと実測のズレこそが、あなた専用の対策リストです。

⑤ 授業・塾内配布でのご利用について

本ページの表・データは、出典明記のうえでご利用いただけます

塾・予備校・学校の授業スライド、塾内配布プリント、進路指導資料への転載・引用を歓迎します。その際は出典として「英語カルテ(eigokarte.com)」の表記と、ウェブ上でのご利用の場合は本ページへのリンクをお願いします。データは入試結果の公表にあわせて更新するため、リンクしておくと常に最新版を参照できます。

改変したうえで当サイトの名を出典に残す利用、および商用の再販はご遠慮ください。ご相談は info@eigokarte.com まで。

目標得点率が決まったら、
次は「その形式で解く」練習です

英語カルテの実戦形式問題は、各大学の大問構成・時間・設問形式を再現したオリジナル教材です。
過去問を直前期の実力測定用に温存したい方の「もう1回分」に。

教材一覧を見る 大学別分析を読む →

※形式・配点は大学公式および大手受験情報サイトの公開情報、合格最低点は大学公表値(非公表校は予備校推定と明記)、大問別の目標得点率・時間配分は上記④の方法による英語カルテの推奨モデルです。数値は2026年度入試までの情報に基づき、入試結果の公表にあわせて更新します。推薦・総合型・英検利用・地域枠の横断データは推薦・英検・地域枠データベースにまとめています。受験にあたっては必ず最新の募集要項・過去問をご確認ください。(最終更新:2026年8月/27大学に拡張)