試験の基本情報
一般選抜(募集約66名・栃木県地域枠1名を含む)の一次試験は次の構成です。
| 科目 | 配点 | 時間 | 形式 |
|---|---|---|---|
| 英語 | 150点 | 90分 | 記述・マーク併用 |
| 数学 | 150点 | 100分 | 穴埋め |
| 理科2科目 | 200点 | 120分 | 記述・マーク併用 |
| 小論文 | — | — | 二次で評価 |
学科500点満点。実質倍率は7.3〜7.5倍で推移しています。二次は小論文・面接。なお2025年度から一次試験日が2月19日→2月9日へ前倒しされており、私立医学部の連戦カレンダーの中での位置づけが変わりました。
一次合格最低点の推移(大学公表・500点満点)
| 年度 | 一次合格最低点 | 得点率 |
|---|---|---|
| 2022年度 | 308点 | 61.6% |
| 2023年度 | 315点 | 63.0% |
| 2024年度 | 319点 | 63.8% |
| 2025年度 | 280点 | 56.0% |
| 2026年度 | 295点 | 59.0%※ |
※2026年度は塾経由の情報で、公式発表での最終確認前の数値です。
私立医学部トップの難易度でありながら、合格最低点は6割前後——しかも年度により8ポイント近く動きます。各科目が非常にタフで、満点勝負ではなく「取れるところを確実に取る」戦いであることを示しています。英語の目標はおおむね7割。ただし採点は厳格(指示語の中身の明示、日本語表現の質まで見られます)で、答案の完成度がそのまま数点を左右します。
出題の特徴 — 「英文の難度」より「記述の物量」
中心は長文2題(各700〜970語、総語数は年度により約1,550〜1,900語)で、そこに1題あたり11〜17問の設問が詰め込まれます。設問の主役は和訳・英訳・内容説明などの記述で、客観式(マーク)が一部これを補います。形式は毎年少しずつ動いており、2024年度に語句整序が消え、かわりに「英語で説明する」「英文を言い換える」タイプの設問が増加——日本語を経由させない方向への進化が見えます。
| 年度 | 長文の題材 | 出典 | 自由英作文 |
|---|---|---|---|
| 2023 | 海の音による生態系再生/独身大国ニッポン | — | 日本の若者が留学に消極的な理由(100語以上) |
| 2024 | ウルグアイの淡水枯渇/食事と心の健康 | — | お悩み相談への返信を書く(110語) |
| 2025 | 謝罪の正しい伝え方/大規模AIほどデタラメを言う | NYタイムズ/Nature | 訪日観光客増加の理由(100語以上) |
| 2026 | 夜行性シナントロープ/なぜいつも忙しいのか | Bloomberg/BBC | 多忙時の対処法(80語程度・長文内に統合) |
出典はニューヨーク・タイムズ、Nature、BBC——一線級の英文メディアで、テーマは医療に限らず環境・社会・心理・AIまで開いた教養路線です。医系長文だけで対策してきた受験生は、この幅に足をすくわれます。英文自体は「読めない」ほど難しくはありません。だからこそ受験生は油断し、記述に手間取って時間内に全部を書き切れないという壁にぶつかります。慶應医学部の英語は、読解力の試験である以上に「理解を素早く記述に変換する速度」の試験です。
時間配分と攻略の順序
90分で長文2題+英作文を、記述量を含めてさばく必要があります。推奨は、長文2題に各35分前後(読解+記述を書く時間を含む)、英作文(80語程度)に15〜20分。旧形式(独立英作文100語以上)の過去問で演習する場合は20〜25分で設定してください。
鍵は記述の"下書きに時間をかけすぎない"こと。和訳・内容説明は、構文の骨格を外さない「減点されない答案」を素早く書き、満点よりも完答を優先します。英訳・自由英作文は、日本語を直訳せず「自分が正確に書ける英語の型」に言い換えてから書くことで、詰まる時間を消せます。「書き切れなかった」をゼロにするのが、この試験の最大の得点源です。
時期別の対策プラン
夏まで(〜8月)|精読と記述の基礎、例文の貯金
構文を特定して正確に訳す精読を土台に、和訳・内容説明を実際に書く練習を開始。並行して基本例文を暗唱し、英訳・自由英作文の「書ける型」を貯めます。
秋(9〜11月)|記述量に慣れる+速く書く訓練
長文の設問すべてに記述で答える演習へ。時間を計り、「読解○分・記述○分」の内訳を計測して縮めます。自由英作文は週1〜2本、時事・医療テーマで書いて添削を受けます。
直前期(12月〜)|90分の通し演習
過去問で90分通し。長文2題+英作文を時間内に完答する運用を固定し、「書き切れなかった」失点をゼロに近づけます。
慶應対策に対応する英語カルテの教材
慶應義塾大学 医学部 英語 実戦模擬試験 第1回【PDF版】本番形式で1回分
この傾向分析に基づいて書き下ろした完全オリジナルの実戦模試。90分・150点・長文2題(約1,846語)+独立型自由英作文で、和訳・和文英訳・内容説明(50〜90字)・英問英答・整序・語形変化まで記述の全型を収録。本番形式の記述解答用紙つきで、この試験の核心である「90分で書き切る」訓練がそのままできます。¥2,480(税込) BASEで購入する →
NEW READ 英文解釈/R4 NEW 超解説精読と記述の資本
例文86本・重要構文・頻出パターン。構文を特定して訳す力は和訳・内容説明の下地に、例文の暗唱は英訳・自由英作文の「書ける型」の貯金になります。慶應の記述量に立ち向かう土台です。
構文カルテ — 長文読解データベース読解量と根拠の言語化
長文100題+内容一致100問。増加する長文の読解量を確保しつつ、「どの段落を根拠に書くか」を言語化する訓練で、内容説明記述の答案構成力に転化します。
医学部英語 語彙×長文プラクティス多様テーマの背景知識
医系語彙470語・英文57本。医療健康テーマの語彙と背景知識を英文の中で固め、長文と自由英作文の両方の弾にします。
すべての教材は、AIで作成した後に人の目で全問検証し、延べ300箇所以上を修正したものです。修正記録は品質・監査記録で全公開しています。
この傾向に合わせた
実戦模擬試験があります
90分・150点・長文2題+自由英作文。慶應医の記述中心の出題形式に合わせて書き下ろした完全オリジナル模試。
問題冊子・本番形式の記述解答用紙・解答解説のPDFセットです。
まずは無料の2教材で
レベルを体感してください
「構文カルテ Vol.3 — 長文読解ラボ」(長文10題)と「速読英語 REAL」(長文16題)は全機能を無料公開。
医系テーマの英文で精読の現在地を測るところから、記述対策を始められます。
※合格最低点は大学公表値(2026年度は塾経由情報)、出題分析は大手予備校の年度別本試分析等を横断照合して作成しました。大問構成は2022年度(4題→3題)・2026年度(3題→2題、英作文統合)と動いており、2027年度も変わる可能性があります。受験にあたっては必ず最新の募集要項・過去問をご確認ください。