Schedule Strategy 2027

2027年度 私立医学部入試
日程戦略 — 2月頭に18校が密集する年

「どこを受けるか」の前に、「どう並べるか」が合否を分ける年になりました。

18
2/1〜2/4に一次が密集
9→4
1月入試の激減(前年度比)
5
2/2だけで同日実施
2027年度の私立医学部一般選抜は、日程の構造が大きく変わります。試験期日を2月1日以降とする方針の影響で1月実施校が9校から4校に減り、その結果、2月1日〜4日のわずか4日間に、私立医学部の半数を超える18校の一次試験が押し込まれました。同日に5〜6校が重なる日もあり、受験生は物理的に「全部は受けられない」——つまり、どの日にどこを受けるかという「並べ方」自体が、学力と同じくらい合否を左右する年です。このページでは日程の全体像と、受験ルートを設計するための基本原則を解説します。

① まず全体像 — 2月第1週のカレンダー

日程一次試験(主な実施校)特記
1/21〜23帝京(3日間から選択受験)1月組。日程柔軟性が唯一
1/25〜26国際医療福祉、自治医科1月組
1/31近畿1月組
2/1(月)日本医科、東京女子医科、日本大、川崎医科、久留米5校同日
2/2(火)杏林、北里、東海、関西医科、福岡5校同日・関東3校が正面衝突
2/3(水)順天堂、東海(2日目)、金沢医科、岩手医科4校
2/4(木)埼玉医科、聖マリアンナ、藤田医科、東北医科薬科、金沢医科、兵庫医科6校同日・最多
2/5(金)昭和医科単独日
2/6(土)東京医科単独日
2/7(日)東邦単独日
2/9(火)慶應義塾、愛知医科
2/11(木)東京慈恵会医科同日に複数校の二次と衝突
2/12(金)獨協医科同上

※2026年8月時点の公表情報・各予備校の日程まとめに基づく速報値です。二次試験日程を含む確定情報は必ず各大学の募集要項でご確認ください。

ポイントは三つです。第一に、2/1〜2/4は「1日1校」しか受けられないので、この4日間の選択が受験戦略の心臓部になること。第二に、2/5〜2/7(昭和→東京医科→東邦)は単独日が3日続くため、体力さえ持てば連戦で拾えること。第三に、1月入試が4校しかなくなったため、帝京(3日選択制)と国際医療福祉の「1月の価値」が例年より大きく上がったことです。

なお、この表を「自分の受験校」に当てはめて確認したい方は、出願設計ボードをお使いください。受験校を選ぶだけで、試験日の重なり・連続受験日数・入学金の納付期限までを自動で判定します(無料)。

② 同日競合は「ボーダーを動かす」— 力学の基本

同じ日に複数の大学が重なると、受験生は一方しか選べません。志願者は分散し、各校の実質倍率は下がる方向に働きます。ただし「どの大学のラインがどれだけ緩むか」は均等ではありません。どの層の受験生がどちらへ流れるか——第一志望率、立地、二次日程との衝突、安全志向の強さ——によって、緩み方に差が出ます。ここに、偏差値表だけを見ていては気づけない「妙味」が生まれます。

特に見逃されがちなのが二次日程からの逆算です。一次に合格しても、二次が他校の一次と重なっていれば出席できません。2027年度は2/11・2/12に一次(慈恵・獨協)と複数校の二次が衝突し、2/13・14は二次の大渋滞日です。一次の受験校は、二次被りマップを描いてから決める——これが今年最も重要な原則です。

どの大学に「妙味」が出やすいか、大学名を挙げた具体的な見立て(2/2・2/4の各校分析、二次被りマップ、偏差値帯別のモデルルート)は、noteの有料記事で公開しています(下記リンク)。現場の医学部予備校講師としての見解を含むため、有料での提供としています。

③ 「書く型」か「マーク型」か — ルート設計のもう一つの軸

当サイトの8大学横断データで示した通り、私立医学部の英語は「書く医学部」(記述・英作文重視)と「マークの医学部」(全問マーク)にきれいに二分されます。そして2027年度のカレンダーを見ると、この2グループが日程上も別ルートを描けるのです。

記述型ルートの例 — 1日おきに回復日がある

2/1 日本医科 → 2/3 順天堂 → 2/5 昭和医科 → 2/11 慈恵

すべて記述・英作文のある「書く医学部」。対策が一本化でき、しかも1日おきなので答案疲れを回復しながら進めます。国語力・記述力で勝負するタイプに向く並びです。

マーク型ルートの例 — 処理速度で押し切る

2/2 杏林または北里 → 2/4 埼玉医科または聖マリアンナ → 2/6 東京医科 → 2/7 東邦

記述のない(または少ない)マーク中心校の連戦。対策は速読と選択肢処理に集中できますが、2/4〜2/7が実質4連戦になり得るため、体力設計(3連戦まで等の上限ルール)が生命線です。

もちろん実際の出願は偏差値帯・立地・学費で調整しますが、「自分は書く型かマーク型か」を先に決めると、18校の密集がむしろ整理されて見える——これがこのカレンダーの隠れた構造です。各大学の形式・目標得点率・時間配分はデータベースページに、大学別の詳しい傾向は大学別対策にまとめています。

④ ルート設計チェックリスト

出願前に、次の順で確認することをおすすめします。1. 二次日程被りマップを描く(一次の合格が無駄にならないか)。2. 自分の型(書く型/マーク型)を決め、対策が一本化できる並びを優先する。3. 連戦上限を決める(推奨は3連戦まで。4連戦は最終日の正答率が目に見えて落ちます)。4. 1月入試(帝京・国福など)を実戦ウォームアップと保険に使う。5. 会場と移動を確認する(当日の移動距離は成績に直結します)。

新公開・無料 このチェックリストを、自動でやる — 出願設計ボード 上の1〜5のうち、日程の重なり・連戦数・会場の確認は道具に任せられます。31大学76方式の日程・会場・英語の形式・面接・小論文・入学金の納付期限を収録。受験校を選ぶと「試験日の衝突」と「入学金の二重払いリスク(最大いくら動くか)」まで自動で判定します。 → ボードを開く(無料・登録不要)

大学名を挙げた「妙味」の見立ては
noteで公開しています

2/2・2/4の各校分析、二次被りマップ、偏差値帯別モデルルート——
現場の医学部予備校講師による具体的な判断は、有料記事にまとめました。

noteで読む(980円)→ 目標得点・時間配分データを見る

※日程は2026年8月時点の公表情報および各医学部専門予備校の日程まとめを横断照合した速報値であり、今後の要項発表で変わる可能性があります。出願にあたっては必ず各大学の最新の募集要項をご確認ください。本ページの内容は情報提供であり、合否や倍率を保証するものではありません。(最終更新:2026年8月)