University Analysis 09

東海大学医学部の英語
傾向と対策

70分で大問8題。多品種を、止まらずにさばく試験です。

8/70
記述・マーク併用
100
一次学科300点の3分の1
23–27
実質倍率(2023〜25年度実績)
東海大学医学部の英語は、70分で大問8題。長文、短文完成、同意表現、会話文、整序、グラフ・表を用いた空所補充、和訳・英訳と、出題形式のフルコースが並びます。1題あたりに使える時間は10分未満。難問はほぼなく、勝負を分けるのは「どの形式が来ても8割取れる」万能型の処理速度です。志願者3,156人(2026年度速報)と私立医学部で最大級の受験者を集める入試でもあり、標準問題での取りこぼしがそのまま順位を落とします。

試験の基本情報

一般選抜(募集約60名)の一次試験は次の構成です。

科目配点時間形式
英語100点70分記述・マーク併用
数学100点70分記述・マーク併用
理科1科目100点70分記述・マーク併用

特徴的なのは理科が1科目でよいこと(数IIIも出題されません)。3科目300点満点で英語が3分の1を占めます。理科の負担が軽いぶん受験しやすく志願者が殺到する構造で、繰上込みの実質倍率は2023年度26.8倍→2024年度24.2倍→2025年度23.0倍と20倍超の高止まりが続いています(2025年度は志願4,042名)。合格最低点は非公表で、予備校の素点想定では英語の合格ラインは70〜75点前後とされます。

2日間とも受験できる — しかも「高得点の日」が自動採用される

東海の一次試験は2日間設定で、両日受験した場合は3科目合計が高得点だった日の結果が自動的に合否判定に使われます(大学公式明記)。採点は標準化(偏差値換算)方式のため、「どちらの日が簡単か」を気にする必要もありません。つまり両日受験は、難しい日を引くリスクに対する純粋な保険として機能します。体力と受験料が許すなら、両日受験が定石です。2027年度は2月2日・3日の実施予定で、2/2は杏林・北里などと同日になります(日程戦略参照)。

出題の特徴 — 形式のフルコースを70分で

大問8題の内訳はおおむね、長文読解1題、短文完成10問、同意表現10問、会話文2題、整序4問、グラフ・表を使った空所補充、そして和訳・英訳4問。読解・語彙・文法・会話・図表・作文と、英語のほぼ全技能が1回の試験で問われます

1つ1つの難度は基礎〜標準。つまりこの試験は「解けるか」ではなく「間に合うか」を測っています。特に差がつくのは記述の和訳・英訳で、マーク問題を高速で片付けてここに時間を残せた受験生が抜け出します。なお2025年度はこの和訳・英訳が難化したと分析されており、記述の比重は増す方向です。同意表現(大問3)には標準的な問題集に載らない語句が混ざり、会話文は長文並みの分量——「毎年同じパターン」の図表問題も含め、過去問への習熟がそのまま得点になる度合いが他大学より高い試験です。

時間配分と攻略の順序

推奨は、短文完成・同意表現・整序などの知識系を1問30秒ペースで前半25〜30分に処理し、長文・グラフ問題に20分、和訳・英訳の記述に15分前後を確保する形です。

会話文とグラフ問題は形式に慣れているかどうかで所要時間が倍近く変わります。過去問で形式ごとの「自分の所要時間」を計測し、解く順番を固定しておくことが、当日の焦りを消す最大の準備になります。

時期別の対策プラン

夏まで(〜8月)|知識系の即答力と例文の貯金

短文完成・同意表現・整序の土台となる文法・語彙・基本例文を「見た瞬間に手が動く」水準へ。例文の暗唱は英訳問題の武器にもなります。

秋(9〜11月)|形式別の時間計測

過去問を形式別に解き、大問ごとの所要時間を計測。会話文・グラフ問題への慣れを作り、和訳・英訳は週数本書いて添削を受けます。

直前期(12月〜)|70分の通し演習

本番と同じ順序・時間で通し演習。「8割取れない形式」を残さないことを最終目標に、弱点形式だけを集中的に潰します。

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読解・語彙・文法・整序を1題ごとにセットで回す構成が、東海の「多品種処理」とそのまま重なります。平均137語→208語→356語の段階で、止まらない処理速度を作ります。

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※2日間受験・高得点日採用・標準化採点は大学公式の公表情報、倍率は大手受験情報サイトの実績値(繰上の扱いにより数値に幅あり)、出題分析は複数の医学部専門予備校の公開分析を横断照合して作成しました。合格最低点は非公表のため英語の目標は予備校推定です。受験にあたっては必ず最新の募集要項・過去問をご確認ください。