University Analysis 13

愛知医科大学の英語
傾向と対策

80分で大問7題の物量戦。完答は要りません。取れる問題を、確実に。

7/80
全問マークシート
150
学科500点のうち
52.2%
合格最低点の得点率(2025年度)
愛知医科大学の英語は、80分・150点・全問マークシートで大問7題。そして今、この試験は大きな転換の最中にあります。2025年度から始まり2026年度に完成した形式刷新で、名物だった「単語スペル完成」が消え、出題の軸は「知識を直接問う」から「文脈の中で運用できるかを問う」へ移行しました(詳細は下記)。問題量の多さは変わらず、合格最低点は例年5〜6割で決着します。完答は要りません。解ける問題を見極めて確実に拾い、難問は捨てる——その判断の速さが合否を分けます。

試験の基本情報

一般選抜(募集約70名)の一次試験は次の構成です。

科目配点時間形式
英語150点80分全問マーク
数学150点80分記述・穴埋め
理科2科目200点100分記述・穴埋め

学科500点満点。2025年度は受験2,117名・正規合格216名(繰上27名は過去数年で最少)。合格最低点は2023年度50.2%→2024年度57.6%→2025年度52.2%と、5〜6割のレンジで推移しています(2026年度分は例年10月頃公表)。2026年度は志願2,254名・受験2,192名・総合格264名で実質倍率8.3倍でした。

【重要】2025→2026年度の形式刷新 — 「知識の試験」から「文脈の試験」へ

愛知医科の英語は、二段階で形が変わりました。まず2025年度、推薦入試(2024年11月実施)で大問構成と出題方針の変化が先行し、一般選抜でも大問2・3に従来と異なる形式が出現。そして2026年度に刷新が完成しました。

項目変更前(〜2024年度)変更後(2026年度)
会話問題1題2題に増加
単語スペル完成名物として定着廃止→通常の語彙・文法空所補充へ
長文の設問空所補充が中心同意表現・段落補充・内容一致中心
枠組み80分・150点・全問マーク・大問7題は不変

方向性は一貫していて、単語暗記やパターン練習で取れる問題を減らし、文脈把握・内容理解で取らせる試験への転換です。同時期に物理も大問構成を変更しており、大学全体の出題刷新とみられます。形式変更初年度の2025年度は合格最低点が57.6%→52.2%へ下がっており、受験生側の対応が追いついていないことがうかがえます——裏を返せば、新形式に照準を合わせた者から順に有利になる過渡期です。

※ウェブ上の解説の多くは「単語完成」を含む旧形式のまま更新されていません。年度の明記がない愛知医科の英語解説は、旧形式の可能性を疑ってください。

出題の特徴 — 絶え間ない処理を要求する構成

大問7題の前半には会話文・文法・語法問題が置かれ、後半に長文読解が続きます。1問1問の難度は標準が中心ですが、80分で7題という分量が実質的な難度を引き上げています。

合格ラインが5割台ということは、受験者の多くが解き切れていないということでもあります。全問に均等に時間をかける戦い方は、この試験では悪手です。前半の文法・語法を高速で通過し、長文では「読めば取れる」設問を優先する。取捨選択を前提にした設計が要ります。

時間配分と攻略の順序

推奨は、前半の文法・語法系を1問30秒以内のペースで20〜25分に抑え、長文群に50分強を残す形です。

長文の空所補充は、前後の1〜2文で決まる問題から先に埋め、段落全体の理解が要る問題は後回しに。マークシートなので、飛ばした問題のマークずれ管理(大問の頭で位置確認)も事故防止として必須です。

時期別の対策プラン

夏まで(〜8月)|文法・語法の即答力

前半を高速通過するための文法・語法・イディオムを「見た瞬間に手が動く」水準へ。ここで貯めた時間がそのまま長文の持ち時間になります。

秋(9〜11月)|長文の取捨選択の訓練

標準レベルの長文を時間を計って解き、「拾う設問・捨てる設問」の判断を練習。空所補充は根拠の範囲(前後1文か段落全体か)を意識して解きます。

直前期(12月〜)|80分の通し演習

過去問で80分通し。目標は満点ではなく「6割を確実に」。時間切れで白紙を残さない運用を体に入れます。

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※配点・募集人員・合格最低点は大学公式・大手受験情報サイトの公開情報、形式刷新の分析は複数の医学部専門予備校の年度別講評を横断照合して作成しました。新形式は移行の途上にあり、2027年度も細部が動く可能性があります。受験にあたっては必ず最新の募集要項・過去問(特に直近2年分)をご確認ください。