University Analysis 08

東邦大学医学部の英語
傾向と対策

700〜900語×4本、脚注なし。医系語彙は「前提装備」です。

700–900×4
長文の分量(目安)
90/150
学科450点の3分の1
75.1%
合格最低点の得点率(2025年度)
東邦大学医学部の英語は、90分・150点・マーク式。大問6題のうち4題が700〜900語級の長文で、内容真偽・空所補充・語句の言い換え・脱文挿入が軸です。テーマは理系・医学系が通例で、しかも脚注は付かない前提。つまり医系語彙は「あれば有利」ではなく前提装備です。学科450点中150点と英語の配点が厚く、2025年度の合格最低点は得点率75.1%。読解量と語彙の貯金がそのまま合否に直結する、高得点勝負の試験です。

試験の基本情報

一般選抜(募集約74名・地域枠含む)の一次試験は次の構成です。

科目配点時間形式
英語150点90分マーク式
数学100点80分マーク式
理科2科目200点120分マーク式

学科450点のうち英語が150点と、配点の3分の1を占めます。2025年度は正規合格99名(正規合格倍率19.8倍)。

合格最低点は3年で約10ポイント上昇

年度合格最低点得点率
2023年度261.0点/400点(一次)65.3%
2024年度284.0点/400点(一次)71.0%
2025年度375.5点/500点75.1%

※2023・2024年度は一次試験の最低点、2025年度は500点満点での公表値。満点の基準が年度で異なる点に注意してください。

得点率は65.3%→71.0%→75.1%と3年で約10ポイント上昇しました。数年前の感覚で「7割取れれば戦える」と考えていると、当日足をすくわれます。「75%でも安心できない試験になった」——これが最新の東邦の現在地です。

出題の特徴 — 医系長文の「多読耐久」

大問6題中4題が長文で、1本あたり700〜900語。単純計算で読解量は3,000語規模になり、順天堂に匹敵する物量を90分で処理します。設問は内容真偽・空所補充・語句の言い換え・脱文挿入が中心で、段落の論理展開を追えているかが問われます。

最大の特徴はテーマと語彙です。理系・医学系の文章が通例で、専門用語に脚注が付きません。immune(免疫)、gene(遺伝子)レベルはもちろん、その一段上の医系語彙まで「読んで止まらない」状態にしておく必要があります。知識量とスピードの両方を最高水準で要求する試験です。

時間配分と攻略の順序

90分の推奨配分は、長文以外の2題を10〜12分で片付け、長文1本あたり18分前後×4本。

脱文挿入は、挿入文中の指示語・接続表現と、空所前後の論理の切れ目を照合するのが定石です。内容真偽は選択肢が本文の言い換えで作られるため、パラフレーズへの感度がそのまま速度になります。全問マークなので、迷った問題は印を付けて先へ進み、4本を読み切ることを最優先してください。

受験生がつまずくポイント

第一に、語彙で読みが止まること。脚注なしの医系長文では、知らない単語が数語続いた瞬間に読速が半減します。合格ラインが75%に達した今、「読めない段落を1つ作ってしまう」ことが即、致命傷になります。語彙の貯金は秋からでは間に合いません。

第二に、物量に対する見直し時間ゼロの構造。90分で大問6題・約70問。1問あたり80秒弱の計算で、迷った問題に2分使うと確実にどこかの長文が読み切れなくなります。「迷ったら印を付けて先へ」を演習段階から徹底し、最後まで到達する練習をしておくことが、正答率の練習と同じくらい重要です。

第三に、脱文挿入での消耗。論理の切れ目を探す設問は、はまると時間を際限なく吸います。挿入文の指示語・接続表現から候補を2つに絞り、決め切れなければ仮置きして先へ進む——この「損切りの型」を持っているかどうかで、後半の長文の持ち時間が変わります。

時期別の対策プラン

夏まで(〜8月)|医系語彙の先行貯金+速読の土台

脚注なしの試験では語彙が読速を決めます。医系語彙を英文の中で覚える学習を夏から始め、並行して300〜400語を返り読みせず読み切る土台をつくります。

秋(9〜11月)|700〜900語の連続処理

700〜900語級の長文を18分で1本、を2本連続で処理する耐久訓練へ。脱文挿入・言い換え問題は根拠の言語化を習慣に。

直前期(12月〜)|90分の通し演習

過去問で90分の通し演習。4本読み切るペース管理を体に入れ、75%ラインから逆算して「捨てる設問」の判断基準も決めておきます。

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※配点・時間・募集人員は大学の公開情報、合格最低点・倍率・出題分析は複数の医学部専門予備校・受験情報サイトの公開データを横断照合して作成しました。語数・出題形式は過去の出題傾向の分析に基づく目安であり、年度により変わります。受験にあたっては必ず最新の募集要項・過去問をご確認ください。