英語カルテENGLISH KARTE
UNIVERSITY ANALYSIS 26

日本大学医学部の英語
傾向と対策

「超易問・高得点型」。合否を分けるのは難問ではなく、ミスの数です。

60
1次制限時間(マーク式・全学共通)
85%
1次で狙いたい得点率の目安
2段階
1次共通問題+2次は医学部独自の記述式
日本大学医学部は、医学部専用だったA方式が2022年度に廃止され、現在は全学統一のN方式で選抜されます。1次試験の英語は60分・マーク式・易〜標準レベルの「超易問・高得点型」。得点は標準化(各科目の平均点が50になるよう調整)されるため、受験者の得点が集中する易問でのミスほど大きく響く試験です。一方、2次試験では医学部独自の英語(60分・60点)——医療系テーマの長文3題を読ませる、旧A方式の流れをくむ問題——が課され、1次と2次で求められる力がはっきり異なります。この「二重対策」が日大攻略の核心です。
EXAM SYSTEM

1次は「全学共通」、2次は「医学部独自」

1次試験は他学部と共通のN方式問題(英語100点・数学100点・理科2科目200点、各マーク式)。問題自体は医学部専用ではないため難問はほぼなく、合格者は85%前後の得点率で並びます。取りこぼした側から脱落していく、精度勝負の試験です。

1次を突破すると、2次試験では医学部独自の英語(60分・60点)、記述式の数学(60分・60点)、面接(面接官3人・15〜20分・30点)が課されます。2次英語の実態は、直近の実物分析によれば600〜700語級の長文3題・約30問で、設問も選択肢もすべて英語(英問英答)のマーク式主体——「記述式」とする解説も残っていますが、公式要項で記述式と注記されているのは数学のみです。ただし形式がどちらでも、医療系テーマの長文3題を60分で読み切る力が必要な点は変わりません。また、N方式には第1期(2月)と第2期(3月)があり、3月に再チャンスがあるのも特徴です(第2期は募集15名に対し実質倍率60倍超の狭き門)。

ANALYSIS

出題の傾向 ── 1次と2次で別の試験

STAGE 11次・前半:文法・発音・会話・空所補充

大問7〜8題構成の前半は、文法4択・発音・会話文・空所補充などの小問群。市販の頻出問題集レベルの平易な問題が並びます。ここは「全問正解が前提」のパート。1問30秒台のテンポで、かつ確実に。

STAGE 11次・後半:語句整序+長文読解

長めの英文中での語句整序と、内容真偽中心の長文読解。旧センター試験終盤の長文に近い、易〜標準レベルです。設問先読み→該当箇所検索の型で処理すれば、時間内に十分収まります。

STAGE 22次:医学部独自の長文総合問題(60分・60点)

600〜700語級の医療系長文3題・約30問。内容一致・空所補充・同意語選択が軸で、設問文も選択肢もすべて英語です。過去の出題例は「医療略語の危険性」「患者に寄り添う医療」「コーヒー過剰摂取と脳萎縮」など。1次の易問と違い医療語彙が本格的に問われるため、1次対策とは別枠の準備——旧A方式過去問が最良の演習素材——が必要です。1題20分の時間感覚で。

診断メモ ── 1次は受験者間の点差が小さい「高原状態」の試験です。標準偏差が小さいぶん、ケアレスミス1つの重みが他大学の比ではありません。見直しの手順(マークずれ確認→自信のない問題→計算・スペル系)をルーティン化しておくこと自体が、日大対策の一部です。
DATA

基本データ(2026年度入試 実績ベース)

方式N全学統一方式(第1期・第2期)。医学部専用のA方式は廃止
1次試験英語(60分・100点・マーク式)/数学(60分・100点)/理科2科目(200点)
2次試験英語(60分・60点・長文3題/実物分析ではマーク式主体)/数学(60分・60点・記述式)/面接(30点)
日程(2026年度)第1期:1次 2月1日・2次 2月11日/第2期:1次 3月4日・2次 3月17日
募集人員第1期 80名/第2期 15名(2025年度から第1期90→80名)
合格最低点(公表・標準化後)第1期1次 57%前後・総合63%前後/第2期は1次・総合とも第1期より高い(2023〜2025年度)
合格ラインの目安(素点)1次は素点8割前後で通過確実圏、7割台後半でボーダー(予備校推定の中央値。85%は安全圏)。公表最低点は標準化後の数値なので素点目安と混同しないこと
倍率(実質・繰上込み)第1期:7.5倍(2023)→9.7倍(2024)→9.8倍(2025)/第2期:44倍(2023)→66倍(2024)→64倍(2025)。2026年度は両期とも志願者が大幅増

※配点・日程・募集人員は年度により変わります。必ず大学公式の最新の学生募集要項でご確認ください。

PRESCRIPTION

処方箋 ── 合格ラインまでの学習プラン

  1. 基礎期(〜秋):頻出問題集を「隅から隅まで」。文法・語法・イディオム・発音は、標準的な頻出問題集1冊を暗唱レベルまで仕上げる。日大1次の前半パートはこの1冊がそのまま得点になります。
  2. 形式演習期(11月〜):N方式過去問で高得点の型を作る。60分で解き切ったうえで見直し時間を残す配分(解答45分+見直し15分が理想)を固定化。目標は常に85%以上、9割で安定させる。
  3. 2次対策:医療系長文3題×60分の演習を並行。旧A方式・近年の2次過去問で、医療語彙を含む600〜700語の長文を1題20分で処理する訓練を。英問英答形式なので、設問を日本語に訳さず英語のまま処理する練習も忘れずに。
  4. 直前期:ミス撲滅の仕上げ。ミスした問題を「知識不足/読み違い/マーク・転記」の3分類でノート化し、自分のミスの癖を特定。第2期受験の可能性も見据えて3月まで演習リズムを保つ。
英語カルテの見立て ── 日大は「英語力で差をつける大学」ではなく、「英語でミスをしない者が残る大学」です。難しい教材に手を広げるより、標準教材の完成度と見直しの技術に投資してください。そのうえで、合否の最終局面(2次)は記述力勝負。マークと記述、2つの顔を持つ試験だと理解して準備した受験生が勝ちます。
MATERIALS

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本ページは2026年度入試までの公開情報および各種入試分析をもとに、英語カルテが独自に編集したものです。出題傾向は年度により変わる可能性があります。出願にあたっては必ず大学公式の最新の学生募集要項をご確認ください。