英語カルテENGLISH KARTE
UNIVERSITY ANALYSIS 25

帝京大学医学部の英語
傾向と対策

難問対応力ではなく、標準問題の「完答力」が試されます。

60
制限時間(大問4題)
100
唯一の必須科目の配点
3日間
試験日自由選択制(複数日受験可)
帝京大学医学部の英語は、60分で大問4題(マーク+一部記述)。数学・理科・国語が「5科目から2科目選択」なのに対し、英語だけが必須科目です。設問は標準レベルが中心で完答も十分可能な一方、選択科目よりやや難しめに作られるため合格目標は75点前後。多義語・コロケーションの運用と時間配分の設計が、そのまま合否に直結します。
EXAM SYSTEM

英語だけが「逃げられない」入試方式

帝京大学医学部の一般選抜は、英語必須+数学・物理・化学・生物・国語から2科目選択という全国でも珍しい方式です。数学や理科を避ける戦略は取れても、英語からは逃げられません。英語の仕上がりが受験戦略全体の土台になります。

さらに1次試験は試験日自由選択制(2027年度は1月21日〜23日)で、複数日の受験が可能。2日以上受験した場合は「3科目合計が最も高い日」の点数が採用され、しかも日程間の難易度調整(標準化)をせず素点で評価されます。つまり複数日受験は、難しい日を引くリスクへの保険としてそのまま機能します。試験日ごとに問題が異なり、大問構成も「長文3題+文法1題」の日もあれば「長文2題+文法2題」の日もあります。どの構成が来ても崩れない準備をしたうえで、体力・受験料と相談しつつ複数日で臨むのが定石です。1月に一次を行う私立医学部が激減した今、帝京の1月日程は「2月本番前の実戦」としての価値も高まっています。

ANALYSIS

大問別の傾向

SECTION 1長文読解(医療・健康・自然科学系)

睡眠・消化器・感情の歴史など、医系テーマから教養寄りまで幅広く出題。空所補充・内容一致・下線部の言い換え・和訳を含む総合問題です。単語の多義性(例:tax=「税金」だけでなく「負担をかける」)を突く設問が目立ちます。目安25分。

SECTION 2短めの読解・空所補充

コロケーション(語と語の相性)を軸にした空所補充が中心。高度な単語知識より「前後のつながり」の判断力が問われます。標準語彙で解けるため、満点を狙うパート。目安10分。

SECTION 3長文読解(内容一致中心)

固有名詞やラテン語が登場して面食らう年もありますが、全文精読は不要。設問を先に確認し、キーワードと同意表現を追う「検索型読解」が有効です。目安20分弱。

SECTION 4文法・語彙(整序英作文など)

日本語訳付きの語句整序が代表格。ほかに短文完成・誤り指摘・同意表現、年度によっては私立医学部では珍しい発音・アクセント問題も。標準的な文法問題集を仕上げていれば対応できます。

診断メモ ── 平成30年度以降、内容説明などの論述式設問が出る年があります。マーク演習だけで仕上げた受験生が本番で手を止めやすいポイント。「下線部はどういうことか、日本語で説明せよ」型の記述練習を必ず組み込んでください。
DATA

基本データ(2026年度入試 実績ベース)

1次試験科目英語(必須・60分・100点)+数学・物理・化学・生物・国語から2科目選択(各100点)
1次試験日2026年1月22日・23日・24日(自由選択制・複数日受験可)
2次試験課題作文(テーマ+指定キーワードで300字以内・30分)+面接(約10分)
募集人員一般選抜77名(茨城県特別地域枠1名含む)ほか、共通テスト利用8名など
共通テスト利用英語はリーディング+リスニングを50点満点に圧縮して合算
難易度の目安河合塾ボーダー偏差値65前後

※次年度の日程・募集人員・配点は必ず大学公式の学生募集要項でご確認ください。

SCORE DATA

合格最低点の推移(大学公式発表・300点満点)

2023年度211点(70.3%)
2024年度217点(72.3%)
2025年度245点(81.7%)──募集減の初年度、合格者を170名に絞り急騰
2026年度227点(75.7%)──合格者を304名へ大幅増発し反落

帝京は合格最低点を公式発表している数少ない私立医学部ですが、その数字は7割から8割超まで乱高下します。原因は問題の難易度以上に、大学側の合格者数の出し方(170名の年もあれば304名の年もある)です。つまりボーダー予測は当てにならず、確かなのは「7割では安心できない年がある」という事実だけ。目標は8割に置き、標準問題の完答力で届かせる——これが帝京の英語に対する最も現実的な構えです。

PRESCRIPTION

処方箋 ── 合格ラインまでの学習プラン

  1. 〜11月中旬:基礎固め。標準レベルの単語帳+文法問題集を完成させる。単語は「1語1訳」で終わらせず、多義語・コロケーションまで拾うのが帝京対策の肝。
  2. 11月〜12月:医療系長文への読み慣れ。睡眠・栄養・感染症・心理など頻出テーマの長文で背景知識と語彙を同時に仕込む。長文中の「言い換え表現」をノート化すると内容一致対策に直結。
  3. 12月〜直前期:過去問を複数年度×複数試験日。帝京は試験日ごとに問題が異なるため、過去問の「量」を確保できるのが強み。60分を厳守し、解く順序と時間配分を体に入れる。
  4. 仕上げ:記述と発音・アクセントの穴埋め。内容説明の記述練習と、発音・アクセントの頻出パターン確認。ここまでやれば「取りこぼしゼロ」の態勢が整います。
英語カルテの見立て ── 帝京の英語は「標準問題の完答勝負」。裏を返せば、ミスが許されにくい試験です。目標75点に届かない答案の多くは難問ではなく、多義語・コロケーション・時間配分という基礎の運用で失点しています。派手な対策より、標準事項の精度を。
PRACTICE EXAM

この傾向に合わせた実践模試があります

60分・100点・大問4題(長文3題+語句整序)。マーク+和訳記述という帝京の本番形式を再現した完全オリジナル模試。
問題冊子・解答用紙・根拠と誤答分析つき解説のPDF3点セットです。試験日ごとに問題が異なる帝京の「初見のもう1回分」に。

実践模試 01 を購入する(¥1,900・税込)
MATERIALS

実戦形式で腕試ししたい方へ

英語カルテでは、医学部別の実戦形式問題・長文ラボを順次公開しています。

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本ページは2026年度入試までの公開情報および各種入試分析をもとに、英語カルテが独自に編集したものです。出題傾向は年度により変わる可能性があります。出願にあたっては必ず大学公式の最新の学生募集要項をご確認ください。