University Analysis 24

久留米大学医学部の英語
傾向と対策

形式は毎年ほぼ同じ。過去問がそのまま本番の設計図になる試験です。

6/90
マーク5題+記述1題
58.5%
一次合格最低点の得点率(2024年度)
3.8
一次合格倍率(2025年度)
久留米大学医学部の英語は、90分・100点・大問6題。第1〜5問がマーク式、最後の第6問だけが記述式で、和訳でも英訳でもなく要約——日本語の文章を約30語の英語に、英文を約50字の日本語に、それぞれ圧縮する二部構成です。この大学の最大の特徴は、2020年度にこの形が生まれて以来出題形式がほぼ固定されていること。形式が読める試験では、過去問演習の効率が他のどの教材よりも高くなります。一次のラインは6割前後と私立医大では手が届きやすく、九州で医学部を目指す受験生にとって、前期・後期の2回の受験機会と合わせて戦略の立てやすさは屈指です。丁寧に、確実に、が正解です。

試験の基本情報

一般選抜前期(募集約75名)の一次試験は次の構成です。

科目配点時間形式
英語100点90分マーク5題+記述1題
数学100点90分マーク式
理科2科目200点120分記述・穴埋め

学科400点満点。二次は小論文50点+面接50点の計500点で最終判定されます。2025年度は志願1,493名・一次合格368名で一次実質倍率3.8倍、正規合格136名・繰上19名。2026年度は志願1,448名・一次合格331名・正規合格120名と、合格者がやや絞られました。

合格最低点の推移(大学公表)

年度一次合格最低点(400点満点)正規合格最低点(500点満点)
2021年度264点(66.0%)350点(70.0%)
2022年度234点(58.5%)321点(64.2%)
2023年度226点(56.5%)319点(63.8%)
2024年度234点(58.5%323点(64.6%)
2025年度以降非公表

2022年度以降の一次ラインは6割弱で安定しており、私立医大の中では現実的な水準です。大学は2025年度から最低点を非公表にしましたが、参考になるのが科目別の合格者平均で、2025年度の英語の合格者平均は70.6点/100点。つまり「英語7割」が合格者の標準的な姿です。難問に固執せず標準問題を確実に積み上げる設計が合います。なお2027年度の一次試験は2月1日で、日本医科・東京女子医科・日本大・川崎医科と同日。九州の受験生は川崎医科との二択になる日程です(2027年度の日程戦略参照)。

出題の特徴 — 固定化された形式と、最後の「要約」

大問構成は2020年度以降ほぼ固定です。第1問:語彙・文法の4択(8問程度)/第2問:不要文削除/第3問:語句整序/第4問:長文(空所補充+内容一致)/第5問:長文(内容一致・英問英答)/第6問:要約(記述)。マーク箇所は約40で、第1〜5問がマーク式、第6問のみ記述式です。長文は1題400〜600語程度で、テーマは医療倫理・脳損傷といった医系から、長寿研究・海面上昇まで幅広く出ます。つまり過去問で「本番と同じ試験」を何度も練習できる、受験生にとってありがたい試験です。2026年度は第5問が英問英答6問に増え、全体として「難問奇問がなくなりかなり易化した」と講評されました。

山場は第6問の記述です。ここは誤解の多いところで、単に「本文の要旨を日本語でまとめる」問題ではありません。近年の実際の形式は二部構成で、(a)日本語の文章を読んで約30語の英語に要約する、(b)英文を読んで約50字の日本語に要約する——つまり日→英と英→日の両方向の圧縮力が問われます。「どの文が主張で、どれが例示か」を見分ける構造読みと、それを制限語数・字数に収める編集力。和訳・英訳の練習だけでは対応できない、この大学だけの型です。

なお、ウェブ上には「久留米では和文英訳・英文和訳が出題される」とする解説が今も残っていますが、和訳・英訳は2020年度に廃止され、要約に置き換わっています。更新日が新しくても中身が旧形式のままの記事があるため、年度の明記を確認してください。

受験生がつまずくポイント

まず第6問の自己流答案。要約は「うまく訳す」問題ではなく「要素を選んで捨てる」問題なので、練習で添削を受けていない答案は、内容が合っていても語数超過・要素漏れで削られます。書く要素を先に決めてから文にする二段階の手順を、必ず本番までに固定してください。

次に、各大問の解き進め方を決めずに臨むこと。不要文削除や選択肢の長い整序など、初見では戸惑う形式が並ぶため、「どの大問を何分で、どの順で解くか」を過去問で確立していない受験生は、形式面で不利を負います。形式が固定された試験とは、裏を返せば準備してきた受験生との差がそのまま出る試験です。第1問の語彙はやや高めの水準まで問われるため、標準単語帳の完成度も差になります。

九州の受験生・保護者の方へ — 久留米という現実的な選択肢

九州・沖縄で私立医学部は福岡大と久留米大の2校だけです。そのうち久留米大は前期・後期の2回の受験機会があり、一次実質倍率は前期で4倍前後——2,000名超が1回勝負に集まる福岡大と比べ、受験機会の面で組み立てやすい大学です。福岡大とは偏差値帯も近く、九州の私立医志望者はこの2校の併願が基本線になります。

福岡県内の受験生には推薦の「福岡県特別枠」(4〜5名)という選択肢もあります。県内在住者対象で、卒後に県内の特定診療科(外科・小児科・産婦人科・救急科・麻酔科・総合診療)で勤務する意思が条件。福岡県から月額10万円×6年間の返還免除つき奨学金が付き、選考は英語・数学・小論文・面接で理科が不要です。志願は70名超で狭き門ですが、条件が合う家庭には検討の価値があります。

時間配分と攻略の順序

90分・6題なので時間には余裕があります。推奨は、マークの5題を60分前後で処理し、第6問の記述に20分、見直しに10分。

記述は「書く要素を先にメモ→文にする」の二段階で。日本語要約(約50字)は段落ごとのトピックセンテンスを拾って接続すれば骨格ができ、英語要約(約30語)は主語・動詞を決めてから修飾を足すと語数内に収まります。時間が余る試験だからこそ、見直しでマークずれと要約の分量・読みやすさを点検する習慣が効きます。

時期別の対策プラン

夏まで(〜8月)|標準読解と要約の下地

標準レベルの精読に加え、読んだ段落を「日本語で1〜2文に要約する」「英語で1文に言い換える」練習を日課に。第6問は日→英・英→日の両方向なので、下地も両方向で作ります。

秋(9〜11月)|過去問中心の形式最適化

形式が固定的な大学なので、秋から過去問を軸に。マーク5題の所要時間を計測し、第6問は毎回書いて添削を受けます。

直前期(12月〜)|90分の通し演習

複数年分の過去問で90分通し。時間配分と記述の書き方を本番仕様に固定します。

久留米対策に対応する英語カルテの教材

構文カルテ — 長文読解データベース構造読みの訓練

長文100題+内容一致100問。段落の主張と例示を見分ける構造読みの練習が、マークパートと第6問の要約の両方に効きます。

NEW READ 英文解釈/R4 NEW 超解説精読と要約の土台

例文86本・重要構文。構文を正確に取る力は、要旨を「読み違えずに」まとめる記述の大前提です。

速読英語 REALシリーズ(REAL → #2 → α)マーク5題の安定

平均137語→208語→356語。読解・語彙・文法の1セット構成で、マークパートを60分で安定処理する土台を作ります。

すべての教材は、AIで作成した後に人の目で全問検証し、延べ300箇所以上を修正したものです。修正記録は品質・監査記録で全公開しています。

まずは無料の2教材で
レベルを体感してください

「構文カルテ Vol.3 — 長文読解ラボ」(長文10題)と「速読英語 REAL」(長文16題)は全機能を無料公開。
長文×内容一致の形式で、マークパートの現在地をそのまま測れます。

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※合格最低点・志願者数は久留米大学公式の入試結果資料、出題分析は複数の医学部専門予備校の公開分析を横断照合して作成しました。倍率は算出方法(一次実質か総合格ベースか)により分析元で数値が異なります。大問別の配点は非公表です。受験にあたっては必ず最新の募集要項・過去問をご確認ください。