試験の基本情報
一般選抜I期の一次試験は次の構成です(II期もほぼ同構成)。
| 科目 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|
| 英語 | 100点 | 2科目あわせて140分 |
| 数学 または 国語(選択) | 100点 | |
| 理科2科目 | 200点 | 140分 |
学科400点満点(英語は25%)。I期の実質倍率は2025年度11.0倍、2026年度は志願2,720名・受験2,507名・合格206名で12.2倍と上昇傾向にあります(II期は50倍超の狭き門で、I期が本線です)。2025年4月に昭和大学から昭和医科大学へ名称変更されましたが、出題傾向の変更はなく、旧名称時代の過去問がそのまま使えます。なお2026年度から募集人員はI期76名に縮小され、公募制推薦が新設されました。
I期の一次合格最低点は「6割弱」で安定している
| 年度 | 一次合格最低点(400点満点) | 得点率 |
|---|---|---|
| 2022年度 | 230点 | 57.5% |
| 2023年度 | 231点 | 57.8% |
| 2024年度 | 240点 | 60.0% |
| 2025年度 | 232点 | 58.0% |
4年間ずっと58〜60%。埼玉医科のような乱高下も、東邦のような急騰もない、珍しく安定したボーダーです。これは「6割を確実に取る計画」が立てやすいことを意味します。記述式が多い試験なので、完答できなくても部分点を拾い切る答案作法が、この6割ラインへの一番の近道です。
出題の特徴 — バランス型の問題に、記述が乗る
現行の3題構成は2020年度から(発音・アクセント問題の廃止と同時)で、以後安定しています。第1問は空所補充15問(短文完成+短い会話文)。文法・語法・熟語の習熟度を幅広く問われます。基本〜標準が中心ですが、一部に難度の高い問題も混ざるため、「わかる問題から確実に」が原則です。
第2・3問は長文読解。医療・健康系の題材(死亡率、実験と考察など)が出る年が多い一方、「医学の専門知識が要るテーマは出ない」と分析する予備校もあり、実態は医療寄りだが幅広いと考えるのが正確です。設問には和訳・内容説明に加えて100字以内の日本語要約が含まれ、記述の比重は2022年度以降はっきり増えています。2024年度にはパラグラフ整序も登場しました。第2問は長め、第3問は短いかわりに抽象度が高く難しい——この非対称も覚えておくと当日慌てません。国公立二次型の記述対策がそのまま有効な、私立医学部では比較的オーソドックスな良問型です。
※ウェブには「大問5題・発音アクセントあり」という2019年度以前の旧形式の解説が残っています。年度の明記がない記事に注意してください。
時間配分 — 140分の設計図を先に描く
英語と選択科目の時間の割り方は自由です。標準的には英語65〜70分+選択科目70〜75分。英語の内訳は、第1問の空所補充を10〜15分で切り上げ、長文2題に50分前後(記述を書く時間を含む)を確保します。
重要なのは、切り替えの時刻を試験前に決めておき、当日は機械的に守ること。得意科目に乗って時間を使いすぎるのが、この形式の最も典型的な失敗です。過去問演習は必ず2科目セット・140分通しで行ってください。
時期別の対策プラン
夏まで(〜8月)|文法の精度と精読・和訳の基礎
第1問対策として文法・語法・熟語を「根拠を言える」水準に。並行して、1文単位で構文を特定し和訳を書く精読訓練を毎日少量ずつ積みます。
秋(9〜11月)|医療テーマ長文×記述添削
医療・科学系の長文で和訳・内容説明を実際に書き、添削を受けるサイクルへ。このころから選択科目とセットの140分演習を月2回程度はさみ、自分の時間配分を探ります。
直前期(12月〜)|140分通しで設計を固定
I期過去問を2科目セットで通し演習。科目切り替えの時刻と解く順番を最終確定し、本番はその再現に徹します。
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※配点・募集人員・倍率・合格最低点は大学公式および大手受験情報サイト(河合塾・旺文社等)の公開情報、出題分析は複数の医学部専門予備校の年度別講評を横断照合して作成しました。倍率は算出方法(受験者ベースか志願者ベースか)により分析元で差があります。出題形式は年度により変わります。受験にあたっては必ず最新の募集要項・過去問をご確認ください。