試験の基本情報
一般選抜A方式(募集64名)の一次試験は次の構成です(2026年度入学試験要項より)。
| 科目 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|
| 英語 | 200点 | 80分 |
| 数学 | 100点 | 70分 |
| 理科2科目 | 200点(各100点) | 120分 |
| 小論文 | (二次で評価) | 70分 |
学科3科目500点のうち英語が200点。数学の2倍の配点であり、英語の出来がそのまま合否に直結する配点設計です。このほかB方式、共通テスト利用、共通テスト・一般併用、地域枠などの方式があります。
合格最低点は4年連続で上昇中
| 年度 | 合格最低点(一次・500点満点) | 得点率 |
|---|---|---|
| 2022年度 | 314点 | 62.8% |
| 2023年度 | 328点 | 65.6% |
| 2024年度 | 338点 | 67.6% |
| 2025年度 | 351点 | 70.2% |
合格最低点は4年連続で上昇し、ついに7割に到達しました。後述の通り2025年度は設問構成が簡素化して解きやすくなっており、「取れる問題を確実に取り切る」勝負に移行しつつあります。英語を得点源にする受験生なら7〜8割が目標ラインです。
英文の特徴 — 量は多いが、質は取れる
出題は長文4題+自由英作文1題の5題構成で、マークシートと記述の併用です。
長文の内訳はおおむね、第1問が長めのインタビュー英文(2016年以降ほぼ毎年この形式。2022年度はノーベル化学賞受賞者ジェニファー・ダウドナ氏のインタビューが出題されました)、第2〜4問が各700〜750語。第1問の語数は分析元により約950語〜1,200語と幅があり、読解4題の総語数は約3,000〜3,400語。いずれにせよ共通テストのリーディング全体級の読解量を、英作文を除いた実質55〜60分で処理する計算になります。
解答形式は、第1〜4問(読解)が全問マークシート、第5問(自由英作文)のみ記述です。
テーマは医療・科学を中心に社会問題まで幅広く出ますが、専門用語には注が付くため、医系単語の暗記量そのものより「注を頼りに未知語を含む文章を読み進める胆力」が問われます。語彙レベルはCEFR B2〜C1程度が目安です。
設問の特徴と時間配分
設問の柱は同義語選択(下線部の言い換え。各長文の序盤に集中して出ます)と内容一致で、「一文一文を精密に訳せるか」より「段落の主張を正しくつかめているか」を問うものが大半です。粗くても主題を取り違えなければ得点できる設計なので、わからない文で立ち止まらないことが最大の攻略法になります。
かつての順天堂名物だった「8つの空所に文を挿入する問題」(1つ間違えると連動してもう1問落とす怖い形式)は、2025年度は出題されず、同意語選択と内容一致中心の解きやすい構成に変わったと分析されています。ただし1年だけの変化の可能性もあるため、過去問演習では文挿入形式にも触れておくのが安全です。
推奨の時間配分は、長文4題に55〜60分(1題あたり13〜15分)、自由英作文に20〜25分。解く順序は「英作文を先に書いて時間切れを防ぐ」派と「長文から解いて頭が温まった状態で書く」派に予備校でも意見が分かれます。どちらが合うかは通し演習で確かめて、自分の順番を固定してください。
自由英作文は語数指定なしで、解答欄(20〜22行)から逆算した目安は分析元により150〜250語と幅があります。200語前後を安全ラインと考えておくとよいでしょう。結論→理由→具体例→まとめの型を事前に固めておけば、当日は中身を流し込むだけにできます。型の練習には、無料の自由英作文 予想問題集(30問・模範解答つき)をご利用ください。
直近年度の出題実績
| 年度 | 長文の題材(判明分) | 自由英作文のテーマ |
|---|---|---|
| 2022年度 | ノーベル賞受賞者ダウドナ氏インタビュー/ハチミツ摂取とアレルギー/クジラの癌低発症の仕組み/小児期の心血管リスクと認知機能 | 大量破壊兵器以外の発明品から「廃止したいもの」を1つ選び論じる |
| 2024年度 | — | 自分が属する集団はアイデンティティ形成にどう影響しているか |
| 2025年度 | 教授インタビュー/チンパンジーと人間の成熟比較/ノートテイキングの効果/ビタミン発見の歴史 | 遺伝子操作による子どもの作成(デザイナーベビー)の倫理 |
題材は医療・生命科学を軸に行動科学・社会倫理まで。英作文は近年、身近な体験談型から社会・倫理型へ寄っており、医療倫理の定番論点(遺伝子技術、AIと医療など)について賛否両方の型を仕込んでおく価値が高まっています。
受験生がつまずくポイント
第一に、時間不足。ほぼすべての予備校分析が一致して挙げる最大の難所です。80分で読解約3,000語超+200語エッセイを完走できる受験生は多くなく、合格者の中には戦略的に1題(文体にクセのあるインタビュー形式の第1問が選ばれがちです)を軽く流す判断をした人もいます。「全部きれいに解く」計画は、当日の自分を苦しめます。
第二に、英作文の重さ。語数制限なしで20行超の解答欄を埋める、私立医学部でも指折りにヘビーな自由英作文です。序論・本論・結論の完全なエッセイ構成が求められ、2024年度の「アイデンティティ」のような抽象テーマでは、その場で構想を立てているとまず間に合いません。型と論点の事前仕込みがそのまま得点差になります。頻出6分野の論点は予想問題集30問で一通り押さえられます。
第三に、防げる失点。設問自体は標準的なため、合否を分けるのは難問の正答率ではなく「他の受験生が取れる問題を落とさないこと」。時間圧でパニックになると、普段なら防げるミスが連鎖します。直前期の通し演習は、知識の確認ではなく「80分の心拍数に慣れる」訓練だと考えてください。
時期別の対策プラン
夏まで(〜8月)|速読の土台づくり
1日1題、300〜400語の英文を「返り読みせず読み切る」練習を積みます。読後に内容一致問題で大意把握の精度を確認するサイクルが効率的です。
秋(9〜11月)|700語級への移行
700語級の長文で、15分で1題(読解+設問)を完了する時間感覚を体に入れます。並行して英作文の型を作り、週1本書いて添削を受けること。
直前期(12月〜)|80分の通し演習
過去問で80分の通し演習。第1問(1,200語)から解くか、短い第2〜4問から解くかは人によって最適が違うので、この時期に自分の順番を確定させます。
順天堂対策に対応する英語カルテの教材
速読英語 REALシリーズ(REAL → #2 → α)速読体力
夏〜秋の速読体力づくりのための教材です。平均137語→208語→356語と段階的に長くなる構成で、全問に読解・語彙・文法・整序を付し、1題を止まらずに処理する訓練ができます。順天堂の「13〜15分で1題」の感覚は、この段階練習の延長線上にあります。
構文カルテ — 長文読解データベース内容一致
長文100題+内容一致100問。順天堂の設問の中心である内容一致を、テーマ別検索で医療・科学系に絞って量をこなせます。
医学部英語 語彙×長文プラクティス医系語彙
語彙470語+英文57本。注に頼る場面を減らし、読速を上げるための医系語彙固めに使えます。
順天堂大学医学部 自由英作文 予想問題集(全30問)自由英作文・無料
大問Ⅴの自由英作文に特化した予想問題30問。2001〜2025年の出題テーマを分析し、自分語り型・医療倫理・科学技術・教育・社会・健康環境の6分野に配分しています。全問に約200語の模範解答・全訳・解説・使える表現つき。ブラウザで25分タイマー練習モードと本番サイズ(22行)の解答用紙印刷が使え、PDF版(72ページ)もダウンロードできます。
順天堂大学 実戦形式問題 第1回実戦演習・NEW
順天堂の形式(長文4題40問+自由英作文・80分)に合わせて書き下ろした実戦形式のオリジナル問題です。全40問に根拠・誤答分析つきの詳細解説を付け、大問1と解説は無料お試し版で公開しています。過去問を直前期の実力測定用に温存したい方の「もう1回分」に。
すべての教材は、AIで作成した後に人の目で全問検証し、延べ300箇所以上を修正したものです。修正記録は品質・監査記録ですべて公開しています。
まずは無料の2教材で
レベルを体感してください
「構文カルテ Vol.3 — 長文読解ラボ」(長文10題)と「速読英語 REAL」(長文16題)は全機能を無料公開。
順天堂の第2〜4問と同じ「読んで、内容一致で確認する」形式なので、現在地の測定にそのまま使えます。
※配点・時間・募集人員は順天堂大学2026年度入学試験要項に基づきます。合格最低点・出題実績・語数は、複数の医学部専門予備校・塾の公開分析を横断照合して作成しました。分析元により数値に幅がある項目(総語数・英作文の語数目安など)は幅のまま記載しています。出題傾向は年度により変わります。受験にあたっては必ず最新の募集要項・過去問をご確認ください。